映画「窮鼠はチーズの夢を見る」感想 [映画]
水城せとなさん原作の
映画「窮鼠はチーズの夢を見る」の感想です。
観に行ってきました。
水曜日のレディースディにひっそりと。
★原作の感想記事はコチラ★
原作は↑の感想記事を書いた時に一度読んだきり。
敢えてそのまま復習もせずに鑑賞しました。
観終わった後の余韻(悶々)がすごくて
感想記事を書くに書けず
あちこちで人様の映画レビューを読んだり
結局、原作を再読もしました。
数日経って、やっとなんとか消化不良ながら
感想を書く気になったので、挑戦してみます。
一言で私の感想を言うならば
「どよぉ~~んとした映画」でした。
ディスっているわけではないです。
そもそも原作からして重めで
明るい気分になる内容ではないですから
原作の雰囲気をよく表していたと思います。
自分を好きになってくれない人を
好きになるって
なんと切なくて、苦しくて、辛いことか。
「どよぉ~んとした」というのは、実は
いつも仲良くしてくださっているritsukoさんが
私の↑原作の感想記事に付けてくれた
コメント内での言葉なのですが
まさに言えて妙というか
映画見ながら「ritsukoさんすげー」って思ってました(笑
ritsukoさんのこの映画の感想記事はコチラからどうぞ
以下、思った点を
順不同に書きなぐっていこうと思います。
大倉くん演じる大伴恭一が
原作以上のクズだったなぁ。
確信的な流され侍
=積極的に流されにいってる感じでした。
そんなクズ男を、大倉くんが演じるからこそ
説得力があったといいますか。
そりゃあ女子の引く手あまたですわね。
ってなんだかすごく納得してしまった(笑
今ヶ瀬渉を演じる成田凌くん
すんばらしい演技でした。
セリフにならない感情も
手に取るように伝わってきて・・・
そして、萌え袖とボクサーパンツ萌え♡
粘着質でめんどくさいゲイが
あんなにかわいいの、反則じゃん?
今ヶ瀬 vs 夏生 の直接対決、すっごく良かった!
夏生を演じるさとうほなみさん
素晴らしかった~~。
あの目つきにゾクッと来ました。
女の怖さとか、したたかさ、
そして、女であることの奢りとか
とにかくその表現力に脱帽。
登場する女性キャラの中ではピカイチでした。
屋上で二人で”ちくビンゴ”するとこ
原作にはないシーンですが
可愛くて、楽しそうで、とても良かったです。
原作読み直して気づいたのですが
原作には意外とコメディータッチな部分が多かったんですよね。
恭一の脳内会議とか、すごくおかしいw
流石に、この映画で脳内会議の演出は出来なかったでしょうから(雰囲気ぶち壊しw)
こういう部分でちらっと原作のコメディ部分を表現したのかな。
ラストのあの終わり方、
劇場でみた時には、えっ、そこで終わる…?
と思ったのですが
反芻しているうちに、あれはあれで、ありだな
と思うようになりました。
観ている方に結果をゆだねる感じなのですが
希望はとてもある、明るい未来が感じられる終わり方だったと思います。
ただ、その明るいところにたどり着くまでに
まだいくつも山がありそうな感じでしたけども。
別れることを決めた恭一と今ヶ瀬が
夜明けの海に行くシーン。
原作では、今ヶ瀬が恭一の好きなところをたくさんたくさん挙げて、いかに好きだったのかがわかる大好きなシーンなのですが
映画では、そのセリフは一切なし。がっくり。
二人で海を眺めてるだけじゃ
伝わるものが少なすぎる!!
あのセリフが削られてた時点で
”この監督とは合わないぜ”と確信した瞬間(笑
ということで
以下、少々辛口コメントになると思いますので
絶賛レビューしか見たくない方は
ここまででお帰りください。すみません。
まずなにより
リアルないたすシーンが多すぎました(><
あんなに要らんし…
(腐)女子にはこれくらいのもん見せとけば喜ぶんだろ?とでも思われたのだろうか。
女子のお胸をもむ、すぐ咥える、腰振る、
ジェル(オイル?)をすてきなおちりに垂らす…
キスシーンだけでもかなり濃厚なものでした。
あんなのR15+でよいのでしょうか。
15歳が観ていいの?
たとえ大人でも、BL耐性のない方には
かなりキツかったのでは。
BL耐性ありのはずの私でも
目を覆いそうになりましたよ。
朝チュンにちょっとプラスくらいな
もっとソフトな表現で十分だったのに…
小説やマンガなら平気なんだけど
実写は見てるのいたたまれないです…
(頑張ってる役者さんには申し訳ないが)
静止画なら美しい画だったと思うんですが
動き(と声)が加わると・・・・・・・
でも、リバったシーンを見た時には
心の中でガッツポーズをしてた私なのでした。
(どうせリバ好きの腐女子ですが何か?)
離婚後の、恭一の一人暮らしの部屋が
オサレすぎて、ものすごい違和感でした。
なんなん、恭一はデザイナーか何かかね?
元妻の不倫が原因で離婚したから
慰謝料たくさんもらった、という演出なの?
今ヶ瀬が寂しげに座っていた
あの座面の高い椅子が一個あるくらいで
ちょうどよかったのでは。
いや、あの椅子を使いたくて
それに合わせたら
あのインテリアになってしまったのかな。
画的にはそりゃ美しかったですけど
違和感がすごくて、最後までなじめず。
これも女子ウケを狙ってるのかな、と
勘繰ってしまった次第。
今回、映画を観たおかげで
原作を再読したわけですが
これが、記憶にあった以上に面白かったんです。
感想を書いた当時も面白いとは思っていて
★4とか(コメント部分で)言ってましたが
今回読み直したら
★4.5くらいはつけてもいいかも、って感じました。
私の中で★4.5はかなり高評価です。
★5じゃないのは、やっぱり私は明るいハッピーエンドの話が好きだから、なのでごめんなさいw
で、何が言いたいのかというと
原作の方が、映画より何倍も面白いんです。
正直なところ。
なんでかと考えたのですが
映画の方は、わかりづらいせいかな、と。
特に恭一の心の動きが。
大倉くんの演技が…ってことじゃなくて
セリフが圧倒的に足りないんだと思います。
原作では、↑の脳内会議だったり
モノローグもたくさんあって
恭一の心の動きがよくわかるので
クズでも、共感できる部分も多かったんですが
映画ではそれがほとんどなくて。
今ヶ瀬は「恭一が好き」だから
セリフが少なくてもわかりやすいのですが
今ヶ瀬と女性との間で揺れ動く恭一の心を
セリフ以外で表現するだけでは
だいぶ伝わってこなかったんだと思います。
全部セリフで言うのは興ざめだし
見るほうの想像にゆだねる、という
余白が感じられるのもアリですが
せめてもう少し伝えてほしかったかなぁ。
汲み取れた人も、もちろんいるでしょうけど
皆がそんな繊細な感覚してないよ。
まあ、万人に等しく伝える方法なんてないですけど、そんなこと言ったらそもそも論。
関ジャニファンの知り合いが
今月中に観に行く、と言ってたけど
観たらどう思うのかな。
(たぶん、BLは嗜まない方だと思われ)
彼女の感想はちょっと聞いてみたい。
コワイけどw
ということで
だいたい言いたいことは吐き出せたのでスッキリw
原作を再読するいいきっかけにもなりましたし
イケメンのいろいろを
過剰気味とはいえ、堪能できたので
観に行って良かったです。
でももう一回は観に行かないかな(;^ω^)
行くなら「海辺のエトランゼ」の方を観る~。
長文記事に最後までお付き合いくださり
ありがとうございましたm(_ _)m
ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
映画「窮鼠はチーズの夢を見る」の感想です。
観に行ってきました。
水曜日のレディースディにひっそりと。
★原作の感想記事はコチラ★
原作は↑の感想記事を書いた時に一度読んだきり。
敢えてそのまま復習もせずに鑑賞しました。
観終わった後の余韻(悶々)がすごくて
感想記事を書くに書けず
あちこちで人様の映画レビューを読んだり
結局、原作を再読もしました。
数日経って、やっとなんとか消化不良ながら
感想を書く気になったので、挑戦してみます。
一言で私の感想を言うならば
「どよぉ~~んとした映画」でした。
ディスっているわけではないです。
そもそも原作からして重めで
明るい気分になる内容ではないですから
原作の雰囲気をよく表していたと思います。
自分を好きになってくれない人を
好きになるって
なんと切なくて、苦しくて、辛いことか。
「どよぉ~んとした」というのは、実は
いつも仲良くしてくださっているritsukoさんが
私の↑原作の感想記事に付けてくれた
コメント内での言葉なのですが
まさに言えて妙というか
映画見ながら「ritsukoさんすげー」って思ってました(笑
ritsukoさんのこの映画の感想記事はコチラからどうぞ
以下、思った点を
順不同に書きなぐっていこうと思います。
大倉くん演じる大伴恭一が
原作以上のクズだったなぁ。
確信的な流され侍
=積極的に流されにいってる感じでした。
そんなクズ男を、大倉くんが演じるからこそ
説得力があったといいますか。
そりゃあ女子の引く手あまたですわね。
ってなんだかすごく納得してしまった(笑
今ヶ瀬渉を演じる成田凌くん
すんばらしい演技でした。
セリフにならない感情も
手に取るように伝わってきて・・・
そして、萌え袖とボクサーパンツ萌え♡
粘着質でめんどくさいゲイが
あんなにかわいいの、反則じゃん?
今ヶ瀬 vs 夏生 の直接対決、すっごく良かった!
夏生を演じるさとうほなみさん
素晴らしかった~~。
あの目つきにゾクッと来ました。
女の怖さとか、したたかさ、
そして、女であることの奢りとか
とにかくその表現力に脱帽。
登場する女性キャラの中ではピカイチでした。
屋上で二人で”ちくビンゴ”するとこ
原作にはないシーンですが
可愛くて、楽しそうで、とても良かったです。
原作読み直して気づいたのですが
原作には意外とコメディータッチな部分が多かったんですよね。
恭一の脳内会議とか、すごくおかしいw
流石に、この映画で脳内会議の演出は出来なかったでしょうから(雰囲気ぶち壊しw)
こういう部分でちらっと原作のコメディ部分を表現したのかな。
ラストのあの終わり方、
劇場でみた時には、えっ、そこで終わる…?
と思ったのですが
反芻しているうちに、あれはあれで、ありだな
と思うようになりました。
観ている方に結果をゆだねる感じなのですが
希望はとてもある、明るい未来が感じられる終わり方だったと思います。
ただ、その明るいところにたどり着くまでに
まだいくつも山がありそうな感じでしたけども。
別れることを決めた恭一と今ヶ瀬が
夜明けの海に行くシーン。
原作では、今ヶ瀬が恭一の好きなところをたくさんたくさん挙げて、いかに好きだったのかがわかる大好きなシーンなのですが
映画では、そのセリフは一切なし。がっくり。
二人で海を眺めてるだけじゃ
伝わるものが少なすぎる!!
あのセリフが削られてた時点で
”この監督とは合わないぜ”と確信した瞬間(笑
ということで
以下、少々辛口コメントになると思いますので
絶賛レビューしか見たくない方は
ここまででお帰りください。すみません。
まずなにより
リアルないたすシーンが多すぎました(><
あんなに要らんし…
(腐)女子にはこれくらいのもん見せとけば喜ぶんだろ?とでも思われたのだろうか。
女子のお胸をもむ、すぐ咥える、腰振る、
ジェル(オイル?)をすてきなおちりに垂らす…
キスシーンだけでもかなり濃厚なものでした。
あんなのR15+でよいのでしょうか。
15歳が観ていいの?
たとえ大人でも、BL耐性のない方には
かなりキツかったのでは。
BL耐性ありのはずの私でも
目を覆いそうになりましたよ。
朝チュンにちょっとプラスくらいな
もっとソフトな表現で十分だったのに…
小説やマンガなら平気なんだけど
実写は見てるのいたたまれないです…
(頑張ってる役者さんには申し訳ないが)
静止画なら美しい画だったと思うんですが
動き(と声)が加わると・・・・・・・
でも、リバったシーンを見た時には
心の中でガッツポーズをしてた私なのでした。
(どうせリバ好きの腐女子ですが何か?)
離婚後の、恭一の一人暮らしの部屋が
オサレすぎて、ものすごい違和感でした。
なんなん、恭一はデザイナーか何かかね?
元妻の不倫が原因で離婚したから
慰謝料たくさんもらった、という演出なの?
今ヶ瀬が寂しげに座っていた
あの座面の高い椅子が一個あるくらいで
ちょうどよかったのでは。
いや、あの椅子を使いたくて
それに合わせたら
あのインテリアになってしまったのかな。
画的にはそりゃ美しかったですけど
違和感がすごくて、最後までなじめず。
これも女子ウケを狙ってるのかな、と
勘繰ってしまった次第。
今回、映画を観たおかげで
原作を再読したわけですが
これが、記憶にあった以上に面白かったんです。
感想を書いた当時も面白いとは思っていて
★4とか(コメント部分で)言ってましたが
今回読み直したら
★4.5くらいはつけてもいいかも、って感じました。
私の中で★4.5はかなり高評価です。
★5じゃないのは、やっぱり私は明るいハッピーエンドの話が好きだから、なのでごめんなさいw
で、何が言いたいのかというと
原作の方が、映画より何倍も面白いんです。
正直なところ。
なんでかと考えたのですが
映画の方は、わかりづらいせいかな、と。
特に恭一の心の動きが。
大倉くんの演技が…ってことじゃなくて
セリフが圧倒的に足りないんだと思います。
原作では、↑の脳内会議だったり
モノローグもたくさんあって
恭一の心の動きがよくわかるので
クズでも、共感できる部分も多かったんですが
映画ではそれがほとんどなくて。
今ヶ瀬は「恭一が好き」だから
セリフが少なくてもわかりやすいのですが
今ヶ瀬と女性との間で揺れ動く恭一の心を
セリフ以外で表現するだけでは
だいぶ伝わってこなかったんだと思います。
全部セリフで言うのは興ざめだし
見るほうの想像にゆだねる、という
余白が感じられるのもアリですが
せめてもう少し伝えてほしかったかなぁ。
汲み取れた人も、もちろんいるでしょうけど
皆がそんな繊細な感覚してないよ。
まあ、万人に等しく伝える方法なんてないですけど、そんなこと言ったらそもそも論。
関ジャニファンの知り合いが
今月中に観に行く、と言ってたけど
観たらどう思うのかな。
(たぶん、BLは嗜まない方だと思われ)
彼女の感想はちょっと聞いてみたい。
コワイけどw
ということで
だいたい言いたいことは吐き出せたのでスッキリw
原作を再読するいいきっかけにもなりましたし
イケメンのいろいろを
過剰気味とはいえ、堪能できたので
観に行って良かったです。
でももう一回は観に行かないかな(;^ω^)
行くなら「海辺のエトランゼ」の方を観る~。
長文記事に最後までお付き合いくださり
ありがとうございましたm(_ _)m
ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
タグ:水城せとな
2020-09-19 14:20
nice!(0)
コメント(2)
まゆりさん、こんばんは。
じーっくり読ませて頂きました!
あの場面のことも、この場面のことも、
「そうそう!」とうなずきまくって読みました!
「どよぉ~んとした映画」という感想に私の名前が
出てきてビックリしましたが・・・(笑)
あ、リンクありがとうございます。
書いた本人はスッカリそのワードを忘れてたので。
でも映画見ながら「どよぉ~んとしてるなぁ」とは
思ったんですよね、やっぱり。(笑)
まゆりさんが映画を観ながらそのワードのおかげで
私を思い出してくださってたなんて…(#^^#)ポッ
私も"今ヶ瀬 vs 夏生"対決のところ面白かったです!
ふたりがいるところに恭一が現れて
今ヶ瀬に怒っているのに頼んだビールが今ヶ瀬と
同じ銘柄で、そこからのくだりが・・・
なんとも上手いですよね、
そしてそのオチがアレでしょう。いやぁ…
あのオチで若い子が笑うとこは見たくないので、
やっぱりR35くらいにしておいて欲しい。(笑)
今読んだら原作の方が面白かったとは!!
もう読んだ本は手放しているので今から買ったら
修正版なんですよね・・・シマッタ (>_<)
手元に置く本を決めるのも難しいです。
もしまゆりさんの関ジャニファンのお友達の感想を
聞かれたらBL脳でない方の反応を聞いてみたいので
ぜひどういう感想なのか私にも教えて欲しいです。(笑)
by ritsuko (2020-09-20 00:26)
>ritsukoさん おはようございます。
言いたいこと書いてたら
また長文になってしまい(汗
いつもお付き合いくださりありがとうございます。
やっぱり「どよぉ~ん」でしたよね。ふふ。
そうそう!同じビール頼んでからのあの流れは良かったですよね!
しかしR35はちと厳しくないですか?(爆
原作、もしどこかで安ーく
手に入れられる機会があったら
ritsukoさんにもぜひ再読してみてほしいです。
今ならどう感じるのか
ご自分でもちょっと興味ありませんか?
(悪魔のささやき?(笑)
関ジャニファンの方の感想がもし聞けたら
こっそりお教えしますね‥‥ぐふふふふ^m^
by まゆり (2020-09-20 06:04)