BL「その世のどこか、…シリーズ」感想

鯛野ニッケさん作のBLコミックス
「その世のどこか、地図にない国」
「その世のどこか、常夜の楽園」の感想です。
　
1作目の「地図にない国」が2017年
2作目の「常夜の楽園」は2020.12.25に発売されたシリーズ最新巻になります。

高貴な身分でありながら
奔放に諸外国を旅をするシン。
その旅先で知り合った人物たちの
生き様、恋愛を、シンの目線から語るという
主人公であるシン自身は恋愛に絡まない、
珍しいタイプのお話です。

昨年末に発売された「～常夜の楽園」。
久しぶりの「その世のどこか～」シリーズで
嬉しかったのですが
感想がまとまらなくて
書くのをあきらめてました。
(そんな作品が他にいくつもあるよｗ

そんなモヤモヤを抱えつつ、
なんとなく「～地図にない国」を
ずいぶん久しぶりに読み返したら
もうすっごく面白くて
あれ、こんなに面白かったっけ????
ってびっくりしてしまったのです。

たしかに初読みした当初も
面白いとは思っていたのですが
今回ほどの感動じゃなかった気がします。

やっぱり、読むときの心の状態だったり
BL読み始めてから6年目に入ったとこですが
多少好みが変化したり、というのも
影響があったのかもしれません。

ということで、シリーズ2作分
感想書いてみたいと思います(ムボーな…


「その世のどこか、地図にない国」
国交を一切断絶している国オライエに
単身乗り込んだシン。
そこで知り合った
幼き王ムスティアと、その従者ノネが
キスしているところを目撃したところから
小児性の致死率が高い風土病に苦しむオライエの内情を知り(キスは治療の一環だった)
それを解決に導く傍ら(?)
ムスティアとノネのCP成立にも
手を貸しちゃうwお話。

ムスティアの病を治すためなら
自分の命を差し出すこともいとわないノネと
ノネを慕いつつも、
国を立て直す使命を全うするために
その犠牲を払わねばならない状況のムスティア。

死の病がまとわりつく、儚げな雰囲気の二人と
それをぶち壊す、ひたすら明るいシン。

設定はシリアスでありながら、
お話全体は、シンのおかげで暗くなり過ぎず
切なさと笑いが、絶妙のバランス。

ファンタジーものではありますが
ハイファンタジーではないので
(ベースは現実世界と同じ)
小難しい設定もなく
物語の世界にスーッと自然に入り込めます。

ムスティアもノネも超絶美形なので
この二人を見ているだけでも、眼福眼福。
成長したムスティアが、また素敵なのだ！
治療だったキスが、愛情としてのキスに変わる時の感動といったら…(;´༎ຶД༎ຶ`)ｴｸﾞｴｸﾞ


「その世のどこか、常夜の楽園」
さて、シリーズ2作目のこちら。
舞台はオライエの隣国、ターキアです。
友の国オライエに、ターキアから謎の使者が訪れたことを知ったシンが
事の真相を探るべく
単身・・・ではなく、
今回は従者リアンドロスとともに
ターキアに潜入。
そこで知り合った、私塾を開く識者ヤシュムと
私塾の生徒アマル。
この二人がCPになるまでのお話です。

元軍人で、薬物依存に苦しむヤシュムと
ヤシュムを救いたいアマルが起こした行動、
謎の使者との関係・・・
そのあたりの真相を解明しつつ
またもやシンは、ついでに?他人の恋路に手を貸しちゃう(いや興味本位でつついてるだけ??)のです。

今作も、シリアスな設定ながら
シンがたびたび茶々を入れるので
重くなり過ぎず、大変楽しく読了しました。

正直言うと、ヤシュム先生がそんなに
好みじゃなかったし(ゴメン)、
アマルの軽率な行動が
理解しがたかったのもあり
(必死だったのはわかるが…それにしても)
前作ほどの萌えはありませんでしたが、
それでも、ようやく再会した二人が
お互いの想いを吐露し、通じ合ったシーンは
ウルっと来て、大変すばらしかったです。。。

読み終わってから、本作の表紙絵を見直すと
ああ、これってそういうこと！
アマルくんの切なげな表情と
彼が握る、透けている手。
いい表紙絵だよ・・・
前作の白バックと対になってるところも
憎い演出ですよね。

このシリーズは、２作ともに表紙の攻めが
すんばらしい成長を遂げるところも
良きでございます。


そしてそして！
本作内の所々で”匂わせ”られていた
シンと、リアンドロスの関係が！
いよいよ次作で読めるみたいです。

待っっっってました！
それ！それが読みたかったんですよぉ～

3作目にして、
ついにシンの恋愛話が読めそうです。

リアさん、かっこいいんだよねーーー！
期待で胸が膨らむのなら
Iカップのきょぬーになるだろうくらいに
期待してます！
(どっちが攻めなのであろうか…
　リバでもいいけど、鯛野作品、
　今のところリバは一つもないですね。
　そこは期待しないでおこう。
　期待値がGカップくらいになってしまうが
　私にとってはどっちもきょぬー…w)

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タグ：鯛野ニッケ

コメント 2

まゆりさん、こんにちは。
私も「地図にない国」以前に読んでおもしろいけど感想は書けずにそのままになっていました。
続きが出てたんですね。
おぼろげになっているのでもう一度読んでみないと･･･

ところでもう例の本、届きましたか?
配達迷子になっていないといいのですが･･･

by ritsuko (2021-01-14 14:41) 

>ritsukoさん　こんにちは。
ritsukoさん、1作目の方読まれてたのですね。
うろ覚えなら、ぜひ読み直してから、
2作目読まれることをお薦めします。
実は私も、かなりうろ覚えの状態で(＾＾;;
そのまま、2作目読んでしまったのですが
1作目を読み直した後に、もう一度2作目を読んだら
とっても良かったのです・・・
お話としては、2作目だけでも全然読めるのですが
やっぱり続けて読んだ方が、より深く感動できるましたので。

例の本、きょうやっっと！届きました！(歓喜
ritsukoさんにまでご心配をおかけして…ｽﾐﾏｾﾝ
これから記事にしますね＾＾
by まゆり (2021-01-14 15:01)