BL「お伽噺は泡と消え」感想 [じゃのめ]
2021-10-12更新
じゃのめさん作のBLコミック「お伽噺は泡と消え」の感想です。
2021.1.22発売
(出版社:幻冬舎コミックス
バーズコミックス リンクスコレクション)
コミックシーモア電子コミック大賞2022の
BL部門にエントリーされている本作。
とても良かったので!!!
感想書きたいと思います。
じゃのめさん、好きなのに、
いままでただの一つも
感想記事を上げてなかったことに
自分でびっくりしてしまいました。
さて、本作、じゃのめさんにしては珍しい
なかなか実店舗では買いにくい表紙絵ですが
中身はじゃのめさんらしく、ほろ苦くて切ない、
でも最後は幸せいっぱいの素敵なお話でした。
(ちなみに裏表紙は、表紙以上に店員さんに見られたら冷や汗が出そうな絵なので、裏返してレジに出す方がアウトな気がする(笑) あ、でも帯がかかってればまあ大丈夫かな?とはいえ、どっちにもtkbはアルヨw)
アンデルセンの童話「人魚姫」が
モチーフになっているので
タイトルもそこから来ております。
読んだ時のリズムといい、内容との合致具合と
お話のレベルの高さから
私的「素敵タイトル」認定でございます!
(→参照記事はコチラ)
童話の人魚姫は悲恋ものですが
このお話はいわゆるお伽噺っぽい
「めでたしめでたし」という締めの言葉が
ピッタリ来そうなハピエンになっています。
やっぱりBLはハピエンが好き。
ヤクザの息子 朱巳(あけみ)
✕
ラーメン店の店長 丘(おか)(ゲイ)
中高からの親友で、セフレでもある二人が
ちゃんとした恋人になるまでのお話です。
セフレなので、からみのシーンも多いですよ!
自分の性嗜好から、
将来への暗澹たる気持ちを抱える丘と
ヤクザの息子ゆえに、周囲から距離を置かれ
また自らも孤独を選んでいる朱巳。
人知れず心に暗部を抱える二人が
26になった現在も友達でセフレな関係で。
まるで共依存みたいな両片想いなのです。
お互いに、この関係を
相手のためにいつかはやめないといけない…
と思っていて、
でもあと少しだけ、もう少しだけ…って、
んも~~~ほんとに切ないんです。
ほとんどは受けの丘の視点で話は進むのですが
1話だけ攻めの朱巳視点になっていて
そこで朱巳の思いを知ると
それであの時あんな行動をしたのね…とか
この時どれだけ切ない思いをしているか…とか
いろいろわかってきます。
ヤクザの息子で、
見た目も言動もそれっぽくキメて、
クールに心を鎧っている朱巳ですが
実は、心根はとても繊細で優しいので
うううぅぅぅ。。。(ノД`)・゜・。セツネェ!
自分の恋心をはっきり自覚し
覚悟を決めた丘が行動を起こすことで
二人の関係が変わっていきます。
最終的な「めでたし」になるには
少し時間がかかるのですが、それだけに
最後の二人の幸せな笑顔がとっても素敵で
思わずウルウルしてしまいました。
(ラストだけじゃなく、あちこちで
ウルウルしちゃってましたけどね…^^;;)
読めば読むほど良さがじんわり沁みてくる
素敵なお話です。
電子限定特典、シーモア限定特典ともに
1Pマンガです。
カバー下(あとがきとイラスト)も収録されていました。
コミックシーモアでは
現在(~11/30まで)試読増量されています。
10%OFFのクーポンも使えます。
コチラからどうぞ(←作品へのリンクです)
とってもお薦めなので
電子コミック大賞BL部門は
ぜひ本作に投票してくださ~い!!(笑
では、今日はこの辺で。
ライラーイ!
(↑丘が店長してるラーメン店の掛け声。
何気に気に入ってしまったw)
ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
タグ:じゃのめ
コメント 0