BL「アイ、セイ」感想

2022-11-16更新

朝田ねむいさん作のBLコミック
「アイ、セイ」の感想です。

2022.11.4発売の新刊
（出版社：プランタン出版　CannaComics）
（購入：コミックシーモア）

朝田ねむいさんの作品は
痛いことがよくあるのでいつもドキドキ。
本作の表紙絵、
かわいかったりおふざけ気味の絵文字が
配置され、明るい雰囲気ですけど
それに騙されたら痛い目見ますぜ(笑

「ディーン」
「クラスメイト」
「ハレの日」
「アイ、セイ」
新旧取り混ぜ４作品を収録した短編集です。
全234ページもあって読み応えたっぷり！


「ディーン」
本作の半分はこのお話です。

せっすすの際に相手に暴力をふるう衝動が
抑えらないサディストのコト
　と
コトの高校の時からの友だちで
明るく正義感の強い性格で警官のソノ

自分の加虐癖を恐れ
なるべく人とかかわらず
ひたすら静かに暮らしているコトは
唯一親しく友だち付き合いをしているソノに
実はひそかに好意を持っている。
そんな中、ソノに突然告白されて・・・

好きな人と恋人になりたい、
でも自分の恐ろしい性癖はさらせない。
コトがひたすら葛藤し、
ひとり苦悩する様子が切ない。

でもきっとソノを思う強い気持ちがあれば
なんとかやっていけるんじゃないかな…
と、明るい未来がありそうな終わりでした。
暴力描写が少々あります。要注意。
（ちなみに、リバだよ…ほんのりだけどね）

「クラスメイト」12ページ
暴力い〇め描写がひどいお話です。
終わりも救いがない。
闇の腐女子さんになら
最後の攻めの表情など
刺さるところもありましょう。
私は無理です…もう読めない(´;ω;｀)
でもこのお話、朝田ねむいさんの
お気に入りだそうです。
まさに性癖ですね。すごいなぁ。
だからヒリヒリするストーリーを
描けるのかな～と思いました。
先生の同人誌とかあったとしても
絶対読めない気がするな(笑

「ハレの日」40ページ
ゲイの父親が、ゲイの息子に
自分の青春時代の思いを重ねて見るお話。
いちおうBLなんだけど
BLというよりヒューマンドラマといいますか。
とても気持ちのいい読後感で
このお話が一番好きでした。
元妻がかっこよくて良き(*´ω`*)

「アイ、セイ」えろ多めの36ページ
お疲れリーマンのセイ(36)と
20歳で学生のアイ。
アプリで知り合ったセフレ関係のふたり。
気が合い、身体の相性もよく
性欲の赴くままw頻繁に会ううちに
セイはアイの「大切な人」になりたいと
思い始めてしまう・・・
ハピエンともバドエンとも
なんとも言えない感じの終わり方だったけど
ハピエンになると信じたい～。

描き下ろし(10ページ)もこのふたり。
本編の続きです。
やっぱセフレのままでいいんじゃない？！(笑
っていうくらいあちこちでハゲむふたり。
本編よりもさらにコミカルな雰囲気で
笑えました。

あとがき２ページは各話の解説。
↑「クラスメイト」の先生の性癖の件は
このあとがきから。
可哀想な男にしか萌えないそうです。マジか。

おれはかわいい男にしか萌えません(笑

先生と趣味は全然違うけど、そんな私でも
読めばやっぱり面白いと思う作品を
いくつも描かれているので
さすがプロと言いますか。
今回はいっこだけは
どうしても受け入れられなかったけど
ほかは面白かったです！

この勢いで(？)「スリーピングデッド」も
やっぱ買おうかなーーて思ったけど
「クラスメイト」のあとがきで
スリーピング～でも同じような暴行シーンを
描いてた、と書かれていて
やっぱやめとこ・・・・てなりました・・・
それさえなければ読んでみたかったのに。

ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです＾＾

タグ：朝田ねむい