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BL「焦がれて焦がして」感想 [noji (ノジ)]

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nojiさん、初読み作家さんです。
購入記事にも書きましたが、表紙絵がとても好みで、気になっていた作品。
美味しい食べ物、幼なじみで親友、私の好きなシチュがたくさんで、とても素敵な作品でした。
なんとなく(主に表紙絵の印象から)エロはほとんどないタイプかな、と勝手に思っていたんですが、そんなことは全くございませんでした(笑)
回数こそ多くはないですが、初えちになかなかのページ数がさかれております(ありがとうございますw

ほとんどが表題作ですが、短編「ある日森の中で」35Pも収録されています。

表題作
元漁師、カフェバー店主でシェフの悠次

お疲れリーマンの総一
生まれた時から高校までずっと一緒に過ごしてきた同い年(30手前)で幼なじみで親友の二人のお話です。
舞台は北海道。
高校卒業後、地元に残り実家の漁師の手伝いをしていた悠次。一方、大学進学を機に札幌に出て、そのままそちらで就職した総一。
離れてから、総一に対する自分の気持ちにはっきり気づいた悠次が、漁師をやめてすすきののはずれにカフェバーを開店し、総一のあまりのやつれぶりに「よかったら毎日でもうちにご飯食べに来て」と誘うところからお話が始まります(第1話)。

悠次は必死で自分の気持ちを隠して「親友としての立ち位置」を守ろうとしているのですが、総一はそんな悠次の気持ちが知りつつ受け入れているところがあって、いわゆる「両片想い」の状態。
「何かないの、僕に言いたいこと」って総一の方から悠次に告白を促すあたり、男前やわー!
いや、自分からじゃなくて相手に言わせてるんだから、ずるいのか?(笑
お話前半のうちに親友から恋人になって、中盤からは恋人になった二人を堪能できます。
幼なじみから恋人になったことで、お互いの距離を探り探り進めていくところがモダモダキュンキュン。
エロの最中も、あまりのいたたまれなさに中断しちゃうところとか、ほんとかわいい。
悠次の不用意な言葉でケンカになったところでは、心臓がぎゅうっとなるくらい切なくなりました。
お互いの家族のことを考えて不安になって、それでも総一とずっと一緒にいたいと思った悠次の2回目の告白がすっごく良くて。こんな告白のセリフ、たぶん初めて見た気がします。病みも微妙に入ってる感じが、想いの強さを感じられて、より心にグッときました。
全体的に想いの大きさが、悠次>>総一、のような感じなのですが、総一だってちゃんと悠次のことが好きなわけで。
お話のラスト、総一からの、ずっと一緒にいよう、という想いを込めて悠次へかけた言葉が、これまたほんとに素敵で、きゅうううぅぅぅんときちゃいました。

私の好きな要素をこれでもか!と詰め込んで丸めて投げつけられたような作品。
すでに何回も読み返していますが、これからも飽きずに何回でも読み返すことになると思います。

さて
短編は35P。「ある日森の中で」
森杖健人(大学生)x音更モエギ(高校生)
(作中に表記がないので年齢は推測)

これも舞台は北海道。
nojiさんは北海道出身、あるいは在住なんでしょうか。
ある日、森の中でモエギくんが森杖くんを拾うところから始まるお話。
森杖くんが研究している変形菌(粘菌)て面白いですよね。私の中では粘菌といえば南方熊楠ですが、詳しいことは全く分かっておりません^^;
素早く逃げたモエギくんのことを「モジホコリのようだ」って例える森杖くん、面白すぎじゃろw

モエギくんがショタっぽさもありつつ、色気もあって、なかなか好みのキャラでした。
くりっとして大きいつり目、濃いまつげ、目元にほくろ、華奢な体躯と色白黒髪ぱっつん前髪。口下手で、普通の表情も愁いを帯びた感じがする佇まい。ええわぁ。
森杖くんが微妙に下衆っぽいにおいがしないでもないけど、まあいい人なんでしょう、多分。
ひと夏の恋物語。願わくばモエギくんに幸あれ。

表題作、短編ともに
たれ目優男xつり目黒髪美人、のCPでした。
この組み合わせ、nojiさんお好きなんでしょうか。
私も好きです(笑

2019年4月発行の今作がデビューコミックスのnojiさん。
次作も楽しみな作家さんです。

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