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BL小説「甘くて切ない」感想 [月村奎 (ツキムラ ケイ)]

「このBLがやばい!2020年度版」に
月村奎さんの「ボナペティ!」が小説部門の3位に入ってました。めでたい。私は投票してないけど、好きな作品なので嬉しいです。

ということで
月村奎さん作「甘くて切ない(ill.yoco)」の感想です。
「ボナペティ!」じゃなくてすんませ~~~ん。
(こちら↑↑もそのうち感想書きたいなぁ)
**追記**
ボナペティ!感想書きました。コチラからどうぞ
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人気作家 西倫太朗(ゲイ)
 xショッピングモール内のメガネ店の店員 横室律

律の勤めるメガネ店に、倫太朗がメガネを作りに来て知り合い、その後、倫太朗が実は、律が大ファンの小説を書いている作家だと知って…というのが二人が親交を深めるきっかけになっています。

以前記事にしたことがありますが、わたくし自己評価が低い受ちゃんが大好物なのですが、この律くん、自己評価というか自己肯定感がものすごく低くて、謙虚というレベルどころじゃなく、なんだかかわいそうになるくらい。
律の母親がものすごい毒親で、ひたすら否定され続けながら育った影響が大きいようですが、そんな中でも健気に懸命に自分の力で仕事や暮らしに(母親にもちゃんと仕送りをして)向き合って生きているのが、もうかわいそう可愛くてたまらない子です。

そんな律が、人気作家の倫太朗と出会って、親交を深め、やがて恋仲になっていくわけですが、この倫太朗さんがまた!いい男で。

人と深くかかわらないように生きてきた律でも、自然と親しくなってしまうような、距離の詰め方が上手で、とても大人なんです。
(律との年齢はそんなに離れてないはずなんですが)
非常識なふるまいをする律の母親に対しても、とても大人な対応でうまくあしらうこともできる。
それも律が嫌な思いをなるべくしないようにするためだからで、ほんと出来た大人です。

たぶん倫太朗は最初から律にかなり好印象を持っていたんじゃないかな(あわよくば、的な思惑もかなり込みでw)と思うのですが、人慣れしていない律が引かないように紳士的に接しながらも、ここぞというときにグッと押すそのテクが~~~(笑)もうキュンキュンでした。

倫太朗の年の離れた弟、健児がまたいい子で、倫太朗には反抗しても、律には素直で、二人の関係の進展にもいい感じの存在感でした。
律の母親にガツンとかみついて、読者のうっ憤も晴らしてくれるし!(笑

律は、倫太朗と恋人になったと同時に家族も得たような、安心感、幸せ感があり、とても素敵な読後感でした。
結局、律の母親は毒親のままで、今後もそれは変わらない気がしますが、倫太朗のサポートもあるし、これからはなんとか最小限のダメージで付き合っていけるんじゃないのかなぁ。

願わくば、二人の続きをもっと読みたいです。
律は転勤がある仕事なので、数年後に律の転勤が決まったら、倫太朗も付いていきそう~~。あるいは転勤じゃなくても、健児が大学生になって家を出たら、倫太朗の実家で同棲生活開始じゃな~い??ワクワク[揺れるハート]
律の美味しい手料理毎日食べて、倫太朗ますますいい作品書いちゃうじゃん!で、ますます有名になって律が心配しちゃうじゃん!当て馬が出てきて、勘違いしてかわいいやきもち焼いたりして~~。以前の自己肯定感が低い律ならやきもちなんて気持ちすら持たない(あるいはそんな気持ちを持ったらダメだとか考えちゃう)だろうけども、倫太朗に大事にされるうちに、そんな気持ちも出せるようになってさ~~~。
そしたら、そんな律がかわいくってしょうがない倫太朗の倫太朗が大暴れ必至じゃん!
ああああ~~~~幸せな妄想が止まらない。
おねがいします、らぶいちゃで幸せな二人のつづきをください・・・・・

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12/21追記
本作、2020/1/5までコミックシーモアで30%offです。
定価が少々お高いレーベルなので購入のチャンス!
素敵なお話ですので、ぜひ読んでみてください。

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