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BL「その時までは、君のともだち」感想 [吉田実加 (ヨシダ ミカ)]

吉田実加さん作のBLコミック
「その時までは、君のともだち」の感想です。
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2016.12月発売。吉田実加さんの2作目の作品。

現在も連載が続いている「こいつはダメだと知っている」シリーズのスピン元の作品です。

コミックフルールで連載されていたころからお気に入りで、連載中から何回も読みこんでいたのですが、1冊にまとまった時には、特典欲しさに紙本2冊+電子、の計3冊分購入しました。
店舗別特典のためだけに同じ本を3冊も買ったのは、今のところこの本だけです。

ということで、とにかく愛している本作。
私の大好きな設定「幼なじみで親友」BLでございます。

超イケメン 新米美容師 中川龍之介
 x見た目フツメン 難聴の大学生 山崎翔太
中1で知り合って以来の大親友で、現在はルームシェアで一緒に暮らしている同い年(21才)のCP

難聴という障がいを抱えながらも、龍之介の支えもあり前向きに明るく生きる翔太と、そんな翔太に強く惹かれながら、親友としての立ち位置を失うことを恐れて、長年の想いを秘めたままでいる龍之介。

「幼なじみで親友」を好きになってしまった切なさを、痛いほど感じられる作品です。

お互いが大事で大好きな2人だけれど、翔太のそれはあくまでも親友としての感情であり、龍之介の秘めている想いとは一線を画すもの。

龍之介の想いに全く気付いていない翔太は、自分が女子に初めて告白された喜びを龍之介に伝え、さらに、付き合うってどうすればいいの?と無邪気に相談を持ちかけます。

ついに翔太に恋人ができてしまうかもしれない、という焦心から取る龍之介の行動等で、その想いに翔太も薄々気付くのですが、あくまで親友でいることを望む翔太は「(告白してくれた)彼女と付き合うから祝福してほしい」と龍之介に告げ・・・
それを聞いて感情を抑えきれなくなった龍之介が翔太を無理やり…という暴挙に出ます。

このことで2人の今までの関係は壊れてしまうのですが、離れている間に、自分にとっていかに龍之介の存在が大きく大事だったのか、そして”普通”の親友でいるために、龍之介が気持ちを殺してどれだけつらい思いをしてきたのか、ということに改めて気づいていく翔太。
あることがきっかけで、龍之介を失うことが何より怖い、と自覚した翔太が龍之介の長年の想いごと受け入れて、ようやく恋人になるのでした。

この作品「おせっせの時に泣く攻」が拝めるのが私的ポイント(以前の記事にも書いてますが)
無理やり…の時と、想いが通じた後の幸せバージョンと2回とも泣くのですが、どっちももらい泣きしてしまう私(年のせいか?)。
無理矢理なんて許せないし嫌いなんだけど、このシーンは龍之介の辛く切ない思いが痛いほど伝わってきて…(もらい泣
一転、想いが通じた幸せバージョンは、龍之介の今までの切なさを思うにつけ「よかったねぇ、想いが通じてよかったねえぇぇぇ!」って感じで…(もらい泣
また翔太がさ、おせっせ中に泣かせるようないいこと言うのよ。ほんと愛しい子だよ。

ということで、すごく切ないけど、ハッピーエンド♡な話がお好きな方に超オススメです。
王道の設定、展開ではありますが、こういうのがお好きな方なら、何万回でも読みたいヤツかと思います。少なくとも私は何万回でも読みたいです(笑

わたくし、この作品の続編を熱望しております。
というのも、龍之介の想いがやっと成就したところで終わるので、どう考えても思いの大きさが 龍>>>翔太 なんですよ…まあ年季の入り方が違うから、この時点ではしょうがないのだけども。
なので、せめて、せめて 龍 ≧ 翔太 くらいになるお話が読みたいのです。

この作品のスピンオフ「こいつはダメだと知っている」シリーズの中で、ほんのちょっとだけその後の二人のカワイイやりとりを見ることができるんですが、龍のダダ漏れ加減がそりゃもうかわいくて、もっと二人を見たいぃぃ~~とずっと思っております。

そんな私に先日の朗報だったのでした。
次回のこいダメvie ensemble 第6話は番外編として龍x翔太のお話をやってくださるそうなので、本当に本当に楽しみです。

第1話の試し読みと、コミックス発売記念マンガ→こちらで読めます。

吉田実加さんは、絵柄がとってもきれいなのも魅力です。読むたび、龍之介がイケメンすぎて震えてます…(笑

ということで(?)近々「泣く攻め」特集したいと思っております。

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その時までは、君のともだち【電子特典付き】【電子書籍】[ 吉田 実加 ]



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