BL「よきヒモとよき飼い主」感想

未散ソノオさん作のBLコミック
「よきヒモとよき飼い主」の感想です。

2021.2.19発売の新刊
電子はRenta!先行配信
3/5～一般配信がようやく始まりました。
(出版社：ジュネット
　　　ジュネットコミックス ピアスシリーズ)

帯がすごく好き。

俺のヒモはこう見えていい仕事をするのだ。


未散ソノオさんの最新作、すごく良かったです

広告代理店勤務のエリートリーマン 河合主水
　　　(かわいもんど　通称モンティ)
　　　　　　✕
ひたすら明るい天然不器用受 安田愛論
　　　(やすだめろん　通称メロ or メロリン)

美容師の学校に通い始めるも、自分のとんでもない不器用さに気づいて学校をやめ、友達と遊びまくった結果、文無し宿無しで路頭に迷っていたメロを、ひょんなことから拾ったエリート(高給取り)リーマンのモンティ。

モンティのヒモとして暮らし始めたメロですが
ある日突然、モンティに
多額の借金が降りかかります。
メロとの関係を清算しようとするモンティ。
ところがメロは「一緒に借金を返そ！」と
たこ焼き屋さんを始める決意をするところから始まるお話。

メロがひたすら明るくて、まあ少々おバカさんで考えが浅いとこはあるものの
とってもとってもいい子で癒やされます。
なんていうか、普通だったら
こういうタイプの子って、
あんまりに考えなしなとこに
イライラしそうなんだけど、
なぜかメロはかわいくてしょうがないんですよね。
(借金返済のために)たこ焼き屋始めるから、と
モンティにしれっと支度金50万を要求し
また足りないとさらにもう50万要求するあたり
私が飼い主だったらブチ切れますけど(笑
モンティはホイっとお金を渡すんですなぁ。
その理由がね、すごくいいんですよね。

メロも別にお金を無駄遣いしているわけではなく
真面目にきちんとたこ焼き屋を始めるべく
不器用ながらも必死に頑張っているんです。

飼い主の借金を返済する義務なんて
ヒモには微塵もないはずなのですが
モンティと一緒にいたいがために
一所懸命頑張るメロがとても愛しい。

属性としては正に「健気受」

健気受大好物の私ですが
普通の健気受のイメージって
自分なんて、と卑下しがちで
攻めのために、愛のために、
辛いことにもひたすら耐える
どちらかというと
切なくて、暗めのイメージが漂ってることが多いと思うんですが
メロちゃんはそんな健気受のイメージを覆す
明るくて前向きで、お先真っ暗と落ち込む攻を
グイグイひっぱり上げてくれる
実に気持ちのいい、カラッとした健気受です。

イメージは太陽　お日様健気受！

いや、じめじめした健気受だって
もちろん大好きなんですけど
メロちゃんみたいな健気受、いいですなあ！

たこ焼き屋起業に協力してくれる
メロのお友達も本作の重要な存在。
メロの人柄の良さからか、ちょっと変わり種ながら、みんないい子ばかり。

友だちにも恵まれ、ひたすら明るいメロですが
上手くいきそうに見えたたこ焼き屋が
突如ダメになってしまい慟哭するシーンは
それまでが明るかっただけに
こちらまでとても胸が痛みました。
それを慰めるモンティの優しさが沁みる・・・

借金返済を手伝ってまで、
モンティと一緒にいたいメロと
メロの存在に救われていることに
あらためて気づくモンティ。
ここからようやくちゃんとした(?)BL的展開になり
めでたくヒモと飼い主の関係から
恋人になるのですが、
はじめての恋人えっちに誘うメロが
もう最高でした。なんてかわいいんだっっ！

ピアスシリーズなので、
普段の未散ソノオさんの作品に比較して
えろは多めです。

そして、この作品を読むと
たこ焼きがとっても食べたくなります!!

わたくし、少し前にたこ焼き師匠(?)から
うまく作るコツを伝授していただきまして
それ以来、たこ焼き作りにハマってるんですよね。
我が家にしては思い切って買った大袋のたこ焼き粉をあっという間に使い切ってしまいました。
特に凝ったことをしているわけではなくて
普通に作っているだけなんですけど
コツを教えてもらったら
中とろとろの美味しいのができるようになったんです。
師匠ーーーーーーーっ！
どうもありがとうございます！

ああ～～感想書いてるだけで
またたこ焼き食べたくなってきた。
今日、大袋のたこ焼き粉を買ってきたし
あとはタコが安い時にまた作ろうっと


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タグ：未散ソノオ