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BL小説「nez [ネ]」シリーズ感想 [榎田尤利/榎田ユウリ(エダ ユウリ)]

榎田尤利さん作のBL小説
「 nez [ネ]」シリーズの感想です。
nez1.jpg
(出版社:大洋図書 SHY NOVELS)
nez [ネ]
nez [ネ] Sweet Smell
nez [ネ] Smell and Memory
nez [ネ] Your Lovely Smell
この4冊からなるシリーズです。

元公安でハイスペックな鷹目兆(たかめ きざし)
  ✕
犬並みに鼻の利く燕千里(つばくら ちり)

性格は真逆でそりが合わないのに
匂いと体の相性は抜群な二人がコンビを組んで
CAS(相性診断を行う会社)を訪ねてくる
様々な依頼者からの変わった依頼をこなしつつ
全体を通して千里の過去の秘密に迫っていきます。

千里の鋭い嗅覚を使った相性診断とか
よくもまあ、こんな面白い設定・お話を
一体どうやって思いつくのだろうと
感心しきりで読み続けました。

鷹目はゲイで、協調性に乏しく神経質で潔癖で
何事もきちんとしたがる性格なのに対し
千里は女の子が大好きで、おおざっぱで
部屋も身なりもだらしない。
という感じなので
基本いがみ合っている二人なのですが
お互いの体臭にひかれあう(欲情する)ので
流れでおせっせをちょいちょいしております(笑

話が進むにつれて
お互いの存在が大きいものになっていくのですが
二人とも、それをなかなか素直に認めないので
ラブの進展はかなり遅いです。
(やることはやってるしwちょいちょい甘い空気になったりはするのですが)

CASを訪ねてくる依頼者の依頼内容も面白いし
徐々に徐々に明かされる千里の過去の秘密にも
興味をそそられ
ひたすらわくわくドキドキで読み進められます。

3巻後半あたりかな、
ちょっと冗長に感じるところがあって
「栗本薫さんかな・・・?」って
一人ツッコんでしまったんですけど
(わかる人にはわかるよね?!)
そういえば、榎田尤利さん、小説道場の出身でした。

とはいえ、同じく冊数の多い
交渉人シリーズなどでは
そんな風に感じたことはなかったので
たまたまかな。
なにしろ千里の過去の秘密が
明らかになりそうで、なかなかならないし
鷹目も千里も
自分の恋する気持ちを自覚してるくせに
なかなか素直に認めないもんだから
話が進まなくて(笑)
かなりジリジリしちゃったせいかも。

しかし最終巻で、これまで広げた風呂敷を
実に見事に気持ちよくたたんでくれるので
読後感もすっきり、読みごたえのある内容でした。

あああ~~面白かった!

特に4巻、
すべての秘密が明らかになり
問題解決してゆく過程のハラハラドキドキと
ぐいぐい引っ張られるスピード感にしびれました。
某氏の生い立ちが「冴羽獠かよっ!」
って思ってウケたり
あの人絶対に怪しい!って思ってたら
うわあ~そう来たか~~~!ってなったり
歯科医院でニャンが拘束されたシーンでは
頼むから痛いのやめてぇ~って打ち震えたり(榎田さんのお話は痛い描写が多いから、そこが怖いのである…あれ、歯医者のシーンは3巻だったかも?)

BがLするだけには全くとどまらない
大変面白いストーリーでした[るんるん]


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タグ:榎田尤利
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