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BL「ミッドナイト・ベルボーイ 松尾マアタ短編集」感想 [松尾マアタ (マツオ マアタ)]

2023-01-20更新
松尾マアタさん作のBLコミック
「ミッドナイト・ベルボーイ 松尾マアタ短編集1」の感想です。
midnightBellboy.jpg
2022.12.16発売(電子限定)
(出版社:茜新社 EDGE COMIX)
(購入:コミックシーモア)

松尾マアタさんの
初期の短編や、カラーイラスト、
イベント限定冊子などへの寄稿(マンガ)
紳士シリーズの後日談などなど
コミックス未収録の作品をまとめた短編集。
全112ページで600ptなので
ページ数のわりにちょっとお高めかもですが
紳士シリーズの二人がまた見られるなんて
もうそれだけで大感激!
しかも、初期の短編も面白かったし
ページ数以上の大大大っ満足でした♡

★紳士シリーズの感想はコチラ

「Midnight Bellboy」24P
”制服”というお題で描かれたストーリー。
小説家志望のベルボーイ ルディと
そこの宿泊客で一流モデルのジェレミーの
一夜の過ち?あるいは恋の始まり?
甘さと切なさ、そして希望のある結末。
2006年に発表された作品ですが
美しい絵もスタイリッシュな作風も
今と変わらず安定していて
素晴らしいです。

「So Serious」16P
テロリスト集団に拉致監禁されたショーンと
テロリストのリーアムのお話。
退屈しのぎ(?)でリーアムに
トイレでのせっすすに誘うショーン。
ヒゲのリーアムが超セクシーーーーッ!
本番シーンはないし16ページと短いですが
切ない結末も相まって
読み応えのある短編でした。

そしてそして
紳士シリーズの番外編が4つも!
紳士シリーズ大好きなので
たくさん読めてうれしかった~楽しかった~♪

「Material Boy」4P
いらないと言いつつ
教授からのプレゼントを期待しちゃう
ジョナサンがかわいい♡

「My Type is...」16P
教授の好きなタイプのお話。
ひねくれたジョナサン・・・
やっぱりかわいいなぁ~~(*´ω`*)

「Service」4P
「My Type is...」の続き。
教授とジョナサンの初対面の時のエピソード。
教授はどうしてあんな質問を
ジョナサンにしたのかな…??
やっぱり”タイプ”だったのかなw

「The Remains of Sunshine」20P
本編(あやまちは紳士の嗜み)の後日譚。
教授と過ごした熱狂のリゾートから戻って
現実(勉強)に追われる日々を送るジョナサン。
そんなところに友達から
教授とジョナサンが一緒に写っている動画が
上がっているという情報を聞き・・・
ちょっとしたキュンと切なさが
たまらないお話でした。

「マンガ描きのはらわた」9P
松尾マアタさんの手術体験のお話。
子宮筋腫を除去された時の経験談です。
オペは未経験なので大変興味深く読みました。

マンガ家さんのこういう病気体験(手記)て
ちょこちょこ見る気がしますが
創作される方は
転んでもただでは起きないというか
観察眼も鋭いし、お辛かったであろう経験を
ユーモアを交えて楽しく作品にされるので
さすがだなーって思います。

最後はあとがき2P
各作品の解説がされていました。

紳士シリーズの続きは描かないのか?
というコメントをいただくことがあるようで
描くなら何年後かの物語になるかな?
とのこと。
ぜひお待ちしております・・・!!!
BLを読むようになってからというもの、
待つのには慣れました(笑
生きている限りはお待ちしておりますので
是非に是非に、描いていただきたいです…

ということで
紳士シリーズがお好きな方なら
絶対に読むべき1冊ですっ!

が、短編も面白いので
そちらだけでも十分楽しめますし
紳士シリーズ番外編を読んで
このふたりに興味を持たれましたら
ぜひぜひ「嘘つきは紳士のはじまり」から
読んでみてください!
わたし的超おすすめ作品です。

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【電子限定】ミッドナイト・ベルボーイ 松尾マアタ 短編集【電子書籍】[ 松尾マアタ ]


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BL「嘘つきは紳士のはじまり」「あやまちは紳士の嗜み」感想 [松尾マアタ (マツオ マアタ)]

7/27に購入し、とても良かったので感想を書きたい
という記事を上げてからほぼ2か月経ってしまった[あせあせ(飛び散る汗)]

やっと重い腰を上げて感想書きたいと思いますw
usotuki-sinsi.jpgayamati-sinsi.jpg
松尾マアタさんの紳士シリーズ。
嘘つきは紳士のはじまり→あやまちは紳士の嗜み
この2冊で完結する物語です。

上流階級出身、妻も子供もいるけれど、実はゲイ。
それを隠しつつも好みの男子のつまみ食いを楽しむ
医学校の教授 ポール・トーマス・ハスキンス教授(37)
  x
ハスキンス教授の教え子
寮生活をしている医学生のジョナサン

附属病院から薬をくすねて、他学生に売りさばいていたジョナサン。
それがハスキンス教授にばれ、それをネタに体の関係を迫られるところから始まるふたりのお話。

こう書くと、弱みを握られたジョナサンのツライ展開が想像されますが、実際はそんなことはなく、ジョナサンも教授にちゃんと仕返ししたりして、教授と学生、という関係でありながらも、かなり対等感があるふたりの関係が楽しいんです。

絵も会話もお話の展開も、とにかくお洒落。
まるで洒落た洋画を観ているかのような雰囲気です。
…って私、洒落た洋画なんぞ観たことがないのですが[たらーっ(汗)]
お互いが嘘をつきあって、相手を軽妙に牽制しあうさまがとても面白くて。

始まりが始まりだけに、お遊びのような軽い関係かと思いきや、実は意外と二人ともお互いのことが気になっていて。そんな二人がどうやってちゃんとした恋人になっていくのか、を2冊かけてじっくり見守れます。

見目麗しく(最近髪が薄くなり始めているとはいえ)男にもモテまくり。いかにも軽そうなハスキンス教授ですが、過去のツライ恋愛経験、なぜゲイであることを隠しているのか、などが語られ、見た目以外もとても魅力的な人物であることがわかります。

平気で嘘をつくし軽口をたたくハスキンス教授に、いちいち振り回されるジョナサンがまたかわいいんです。
彼なりに、すげない言葉を放ったり、冷たい態度を取ったり、懸命に教授をあしらおうとするのですが、あんまりうまくいかない。
そこは恋愛経験豊富な教授に圧倒的に押され気味。
そんなかわいい反応をするジョナサンに、ますます夢中になっていく教授。
徐々にお互い惹かれあっていく様子にドキドキします。

私的すっごく気に入ったとこ。
「でも困ったことに真夜中のアイスクリームはなかなかやめられないんだ」って教授のセリフがあるのですが、この”真夜中のアイスクリーム”に「たべてはいけないもの」ってルビ振るのオサレすぎじゃろ~。
で、このセリフのあとに教授に食べられちゃうジョナサン。(説明するのも野暮だけど、たべてはいけないもの=浮気、のことですね。教授結婚してますから)

もーなんなんじゃーーーーこのオサレな展開。
でも教授が紳士でかっこよすぎて、全然クサくないんだなぁ、これが。

オサレオサレ言うてますけども、けして気取ってるわけじゃないんです。笑いあり、キュンあり、涙あり、いろいろな感情を揺さぶられる作品です。
購入以来何度も読み返していますが、全然飽きません。

松尾マアタさん、作品数がとても少ないようですが、新作も期待したい作家さんです。

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