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小林典雅さんの一般小説「三匹の守役」感想 [小林典雅(コバヤシ テンガ)]

2021-07-12更新
小林典雅さん作の一般向け小説
「三匹の守役」の感想です。
3bikinomoriyaku.jpg
2015.7月発刊
(出版社:白泉社 招き猫文庫)

本作のリンク作である「武家の初恋」を先に読んでいたのですが、そのあとがきで本作の存在を知り、いつか読もうとずっと思っていたのを、ようやく読みました。
「武家の初恋」を買って読んだのが
約2年前という・・・(購入記事はコチラ)[あせあせ(飛び散る汗)]

すんごく面白かったよ~~~!
なんですぐに読まなかったんや、私!!
(いつものパターン)

本記事のタイトルにもある通り、
小林典雅さんの作品ですが、非BLです。
「武家の初恋」のあとがきでは
本作のことを「ニアホモのつもり」と
おっしゃられていましたが、
BLに慣れてしまった私には
あんまりニアな感じもしなくて、
まったくの一般小説な感じでした。

表紙絵からもわかる通り、(江戸)時代物です。


生真面目な青年 奥貫文十郎
法度破り常習の遊び人 真淵隼之助
穏やかで地味な子沢山中年 土岐村数馬

特に取り柄もない下っ端武士3人に
突然降ってわいた重大な使命。

それは殿の2番目の息子
”緑松(ろくまつ)さま”(2歳)を
安全な場所で、暗殺の危険がなくなるまで
秘密裏に匿うこと。

まだまだ母親とべったりなお年頃の若君を
突然お世話することになった男3人の
ドタバタ奮闘記です。

ショタ大好きな私なので、
まだ言葉もつたない2歳児の緑松さまが
もうめちゃんこにかわゆくてかわゆくて
舌足らずな言葉をしゃべるたびに
にまーーーーーーーーっとしてました。

「グインサーガ」で
スーティが幼少の頃に
舌足らずにしゃべるシーンが
大好きだったんだけど
その時と同じ愛しさを感じてました。
2~3歳の頃の可愛さって、たまらんよね。

緑松さまの元のお住まいから
町中の隠れ家へ秘密裏に移動する際の
緊迫感にドキドキしたり
隠れ家に移ってからの三人三様の工夫や苦労も
面白く読みました。

ご家老様と、守役3人の間の橋渡し役として
「武家の初恋」で主役の榊さまが
たびたび登場するのですが
いつも通りの無表情でありながら
暖かい対応をされるところが
さすが榊さま(鉄さま~!)でニンマリ(^m^

お化粧好きはここでも発揮されていて
女装だけでなく、すごい変顔にするところも
鉄さまの悪ノリ(本人的には普通に楽しんだ結果w)って感じで楽しかったです。

幼い若君を匿うだけ、と言っても
ただただ平穏に過ぎるわけはなく
いろいろな出来事が起こるので
ニヤニヤしたり、ハラハラしたり
ラストの方では絶体絶命の危機が訪れたり
緑松さまの愛らしさだけではない
ワクワクと大変楽しめるお話でした。

無事、暗殺の危機が去ったあと、
これで任を解かれることに思い至った文十郎が
緑松さまとの離れがたさに
思わず涙が出そうになるシーンでは
私までもらい泣きしそうになりました。

はあ~面白かった。
緑松さま会いたさに何度も読み返しそうです。
江戸ものお好きでしたら、ぜひ!
(「武家の初恋」より前に発売された作品ですので、こちらが未読でも全く問題なく読めます。既読の方なら、恋する前の鉄さまのお仕事の様子が知れて楽しいです)

本作を読む前に、
久しぶりに「武家の初恋」も再読したのですが
こちらもやっぱり面白くて
感想書きたいな~~~~。
何度も書こうと思って挫折しているのですが
何とか頑張りたい。です。はい。

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タグ:小林典雅
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