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BL「モノトーン・ブルー」感想 [ながべ]

2021-07-11更新
ながべさん作のBLコミック
「モノトーン・ブルー」の感想です。
monotone blue.jpg
2021.6.18発売の新刊
(出版社:リブレ ビーボーイコミックスDX)

ながべさん、初読み作家さんです。

表紙絵の通り、
ネコとトカゲの獣人BLなのですが
えろな描写もないですし
「恋愛」までやっと届いたかな…??
というところまでのお話なので
ジャンルとしてはBLになっているのですが
それで読者層が限られてしまったら
もったいないと思った作品でした。

とっても良かったです!

特に獣人とか人外ものに萌えを感じないし
この表紙絵のようなタイプの獣人の絵は
ほんとなじみがなかったので
少し前の私だったら
まず手を出さなかったと思うのですが
「BEASTERS」を見ていたおかげで
ずいぶん免疫ができていたみたいで(笑
おかげで素敵な作品に出会えてよかった[揺れるハート]

獣(犬・猫などの毛が生えているタイプ)だらけの学校に
転校してきたトカゲのアオイ。
その珍しさから、
アオイの存在に沸き立つ
クラスメイト達をしり目に
一人興味を示さず
周囲の反応を冷めた目で見ているネコのハチ。

ところがある日、偶然目にした
普段は服の下に隠されている
目にも鮮やかな
アオイの青い尻尾がどうにも気になって…
というところから始まるお話です。

表紙絵が青以外はモノトーンなのが効いたのか
通常の白黒のページが
まるで猫(ハチ)の視覚(青と黄色以外は白黒のモノトーンに見えている)のように感じられて
ちょっと新鮮でした。
(マンガが白黒なのは普通の事なのに、
          不思議な感覚でした…)

周りと違うことで
つらい経験をしているアオイと
周りとの違いなど意に介さず
アオイの存在を丸ごと受け止めるハチ。

友達として親しくなっていく二人ですが
いつの間にか独占欲や嫉妬を感じるようになり
自覚なしに徐々に恋愛感情を抱いていく様子が
まさに青春BLでした。

見た目だけでなく、食や生態の違いもある
異種族間の交流を描写することで
多様性を受け入れる、認めることを
上手に表現されています。

「みんな違って、みんないい」ってやつですね。

はっきりした告白などもなく終わるため
付き合うことになるでもなく
そういう意味では恋愛未満とも言えますし
BLとしては物足りなく感じる方も
多いと思いますが
ストーリーとしては大変良くできていて
満足度が高かったです。

たくさんの方に読んでいただきたい良作でした。

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モノトーン・ブルー (ビーボーイコミックスデラックス) [ ながべ ]



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