BL小説「イケメン弁護士のパパはいりませんか？」感想

2022-06-06更新

安曇ひかるさん作のBL小説
「イケメン弁護士のパパいりませんか？」の感想です。

2020.7月発売
（出版社：二見書房　シャレード文庫）
（購入：コミックシーモア）

「ドクターの恋文」★感想はコチラ★が
なかなか面白かった安曇ひかるさん。
２冊目はかわいいショタが出てくる
こちらにしてみました。

ひとり息子 維月(4)を育てる
　　　独身イケメン弁護士　御影慶一(34)
　✕
亡くなった祖父から受け継いだ「小暮珈琲」
　　を一人で切り盛りする　小暮拓人(26)

スーパーで迷子になっていた維月(愛称：いっくん)を助けようとした拓人。
ところが、維月の父 御影に
誘拐犯と間違われて…
という出会いから始まるお話です。

誤解はすぐに解け、勘違いした御影は
拓人に平謝りするのですが
御影のそのあまりのイケメンぶりに
ドキドキが止まらない拓人。

維月にはすっかり懐かれて
「いっくんのママになってくれませんか？
　　いけめんべんごしのパパも、
　　おまけについてきます」
なんてかわいいスカウトもされてしまい…

拓人は高校生の頃の恋愛経験から
ちょっとしたトラウマがあるため
本来は感情豊かで
すぐにハイテンションになるタイプなのに
それを押し隠して
クールなふりをするのですが
御影にはそれがバレバレで
挙動不審に取られる様子が面白くて
笑えます。

維月と一緒に３人で会ううちに
御影も拓人に惹かれいくのですが
勘違いが勘違いをよぶ展開で
なかなか簡単にはくっつきません(´艸｀*)

展開としてはBLの王道的なので
新鮮な感じはありませんが
嫌な人も出てこず、安心して読めます。

なによりいっくんの可愛さが
ばくはつしていて
ショタスキーな私には
もう悶絶級にたまりませんでした。

かわいい言い間違いもですが
拓人のことが大好きなことを
全身であらわしているところが
めちゃくちゃかわいくて、ひたすら愛しい。

御影と拓人が勘違いから
疎遠になってしまった時には
パパに対して
「拓人くんにごめんなさいしてよ！」と
半べそで叫ぶ姿もかわいそうかわいくて
あのやり取りは涙うるうるで読みました。

あとがきでも書かれていましたが
いっくん、大きくなったら
パパから拓人を奪おうと画策しそうだよね…
って私も思っています(笑
幼児の頃から行動力がすごいし。

なんて、そこまでいかなくていいので
とりあえずその後の幸せな御影親子と拓人の
３人のお話が読みたいなぁ。

えーーとね、ものすごく正直に言うと
受けの拓人の変なウジウジ具合とか
攻めの御影のけっこう横暴(というほどでもないけど、強引というか物言いが強めなとことか)な感じとか
実は受け攻めともにそんなに好きなタイプの
キャラではなかったんですけど
とにかくいっくんのかわいさにやられました。

BLなのに、子どもが一番魅力的とかいうと
BLとしての魅力がいまいちだと
言っているようにとられるかもしれませんが
けっしてそうではございません。

いっくんを中心に振り回される大人たちが
とても面白かったです。
もちろんキュンもあります！

また３人に会いたくて
何度も読み返すことになる作品だと思います。

さて、本作の番外編SSが電子で配信されていることに気づきましたので
もちろんソッコーで入手しました。

↑こちら
「シャレード文庫番外編SS集９」です。
本作の番外編として
「幸せな罰ゲーム」
「ちっちゃな独占欲」
の２篇のSSが収録されています(本編発売時の店舗限定特典を再録したものです)。
どちらも本編のその後のお話で
「幸せな罰ゲーム」は付き合って３か月後の
あまあま～～い内容♡
「ちっちゃな独占欲」は
いっくんのかわいい嫉妬のお話♡
どちらもとっても面白かったです。


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タグ：安曇ひかる

BL小説「ドクターの恋文」感想

2022-05-29更新

安曇ひかるさん作のBL小説
「ドクターの恋文」の感想です。

2012.6月発売
（出版社：幻冬舎コミックス
　　　　　　幻冬舎ルチル文庫）
（購入：コミックシーモア）

安曇ひかるさん、初読み作家さんです。
小鉄子先生の表紙絵に惹かれたのと
レビューで面白そうだったので購入しました。　

隣町で診療所を営む医師 檜野冬都
　ｘ　　　　　　　　　(ひの ふゆと)
祖父から受け継いだ文具店を営む 木嶋智秋
　　　　　　　　　　　　　(きじま ちあき)
年の差(10歳くらい)、体格差のCPです。

３年以上付き合っていた恋人から
結婚を理由に突然捨てられた智秋。
そのショックから酒におぼれ
見知らぬ男と一夜を共にするが、
相手の男 檜野は、実は
智秋が中学生の時に受けた包茎手術の
担当医だった…という始まり。

結婚を理由に振られたのは心が痛いけど
なんとなく、くすっとしてしまう設定。
包茎手術という関係から
作中たびたび「ち〇ち〇」というワードが
たぶん通常のBLよりもたくさん出てきます(笑

という感じなので
コメディなのかと思いきや
意外とシリアスな部分もあって、
でも重すぎることはない
なんともちょうどいい塩梅で楽しめるお話でした。

智秋がキャパ超えするとすぐに逃げ出す
かなりのヘタレキャラで、自己評価が低いし
恋愛に関しても、すごーく鈍感なので
そこで好き嫌いが分かれるかもしれません。

もしも智秋が
少女マンガの主人公(女子)だったら
イライラして読めなかった気がするけど
BL(男子)だと全然平気、というか
むしろかわいく思えちゃう不思議(笑

そして、攻めの檜野さんが
めちゃくちゃ好きキャラでした！
長身イケメン、なとこは
もちろんポイント高いのですがw
ガサツで大食いでぶっきらぼうなんだけど
実は繊細なとこや、優しさがあり
智秋とは違って
とてもしっかりした大人の男なのです。

智秋視点でお話は進むので
初読時は檜野の想いがわかりにくいのですが
檜野の想いを知ってからの再読が
とっても良かったです♡

鈍感すぎる智秋に対して、
檜野なりに頑張ってアピールしているのに
全然伝わってない(笑

ちゃんと言葉にしてたら
もっと早く恋人になれてたかもしれないけど
ガサツなようで案外慎重で
それでもなかなかへこたれない
魅力の攻めでした。

タイトルの「ドクターの恋文」に絡んで
檜野が夏みかん色のインクを発注するのですが
その使い道があまりにかわいすぎて
悶絶しちゃったよ…
何なの檜野さん、かわいすぎか・・・♡

智秋は文具店の店主ではありますが
本職はペンドクター呼ばれる
万年筆のメンテを行うお医者さん。
初めて知った職業で興味深かったです。

何かとヘタレな智秋だけど
ペンドクターという仕事には誇りをもって
取り組んでいるところも良かったな。

檜野という素敵な恋人を得て
仕事の方もこれからますます活躍できそうな
とても気持ちのいいラストでした(*´ω`*)

小鉄子先生のイラストも
楽しみにしていたんだけど
電子では表紙絵のみで挿絵(口絵等も)なし…
それだけが大変残念でした。
紙なら見られるのかなぁ。。。
2012年の作品なので古本で探すしかないか。

安曇ひかるさんの作品、
最近もう一冊読んだので
そのうちそちらも感想書きたいと思います。

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