映画「メタモルフォーゼの縁側」感想

2022.6.23更新

2022.6.17～公開された映画
「メタモルフォーゼの縁側」の感想です。

原作は購入はしていないのですが(ｽﾏﾝ
無料連載で読んでいたので
設定やあらすじなどは知っている状態での鑑賞です。

いやこれね、
キャスティングが発表された時点で
ほぼ予測できましたけど
芦田愛菜ちゃんと宮本信子さん、
もうピッタリすぎハマりすぎで最高でした。

原作と多少違う演出もありましたが
べつに違和感もなく、
原作の良いところが
たっぷり詰まっていたのではないでしょうか。

ちょっぴり冴えないJK うららと
のんびり明るく楽天的で
人当たりの良いおばあちゃんの雪さんが
「君のことだけ見ていたい」という
一冊のBLマンガを通して
交流を深めていく様子が大変尊かったです。

まずもうね、冒頭から
じゃのめ先生が絵を担当されたBLマンガ
「君のことだけ見ていたい」が
大画面いっぱいにたくさんたくさん
流れていくシーンを見ただけで
もうドキドキしちゃって大感激！

冒頭だけじゃなく、何度もそんなシーンがあり
たっぷり見られたのがすごく良かったです♡

いくつものBLマンガがアニメ化されたり
実写化されたりしていますけど
BLマンガの絵がそのまま
映画のスクリーンに流れることって、
そうなくないですか？

じゃのめ先生、すごーーーーい！
いっぱい使われてる！

って、じゃのめ先生好きなので
すんごく感激しちゃいました(笑

本屋さんのシーンなどで実在のBLコミックも
たくさん出てきましたねー。
私は未読な本がほとんどだったようでしたが。
読んだことあったの「ネコｘネコ」くらい？
hagiさんの「となりの男」積んでるし・・・

BLを読んでいることを隠しているうららが
58歳も年の違う雪さんと出会って
好きなBLマンガについて語り合うところは
微笑ましいやら、うらやましいやら…
(だって私はいまだにリアル(対面)で
　BLを語り合ったことがない！(悲))

ああ～～わかる～って
共感できるところがたくさんありました。
好きなものを好きと堂々と言えない寂しさや
色々なものを”持ってる”同級生に対する
妬ましさを感じるうららちゃんとか
肝心の時に思い通りにならない体とか
( ↑ ここ大実感

それに比べて、軽快なうららの走りが
うらやましかった。若さやね・・・
ていうかね、走っている後ろ姿で
うららの色々な心境を表せる愛菜ちゃん
すごすぎないか？
すでに大女優感。
さすがだと思いました・・・

初めて道具をそろえてマンガを描く
うららのワクワクしてるとことか、
懐かしいやら、まぶしいやら。
私も絵も描けないくせに
インクや丸ペンＧペン買って
ケント紙につたない絵を
描きなぐってたもん。
マンガ好きなら一度くらいは
マンガ家に憧れるよね？
ああ青春や・・・って
なんとも甘酸っぱい気分になりました。

そして、マンガが出来上がって
オフセット印刷してもらって
あの包みを開ける瞬間の高揚感！
私までドキドキ・・・
うららが描いたマンガも見られるのだけど
かわいかったなーーー♡
あれは原作の鶴谷香央理さんが
描かれたようですね。

結局、私がこの映画を見て一番感じたのは
やっぱりマンガ家さんてほんとにすごい！！
ってこと。

もちろん前からそう思っていたのですが
生身の俳優さんたちが
ひとつの作品を生み出すために苦悩し
時間をかけて線を一本一本引き・・・
という演技をしているのを見て
ああマンガを描く人たちは
毎日毎日こういう作業をしているんだなぁ…
私はそのおこぼれ(？)で
幸せな気持ちにしてもらっているのだなぁ…
と感謝の念がふつふつと
湧きまくってしまいました。

マンガ家さんて
ストーリーを考えるのはもちろん
セリフや役者の表情から、演出・撮影、
その作品の何もかもすべてを
一人で作るようなもんじゃないですか。
やってない(盛り込めない)のは音楽くらいだよね。
いや～ほんとすごい。尊敬しかない。

マンガ家のコメダ優役をされていた
古川琴音ちゃんも好きなんですよね～。
演技も上手だし、しゃべり方とかかわいくて
ニッコリ見てしまう(*´ω`*)

サイン会で雪さんがコメダ先生に
一生懸命切々と訴えるとことか
なんだかうるうるしてしまったんだけど
そういえば
ツイッターでやたらと
泣ける泣けるという感想を目にしていたので
覚悟していったのだけど
私はそこまで・・・でした(^▽^;)
もちろん、ところどころ
ウルウルはしたんですけど
そのくらいだったかな。
でももう一回観たら
もうちょっと泣ける気がするｗ

ということで、
もう一度くらいは観にいきたいなぁ。
最後に流れる芦田愛菜ちゃんと宮本信子さんのデュエット曲もいい味出してました。

BLが地雷という方でなければ
きっと暖かく幸せな気持ちをもらえる映画だと思います(*´ω`*)

そうそう、huluで
「君のことだけ見ていたい」の実写ドラマを配信しているという情報を見かけたので
さっそく観てみたのですが
シソンヌのじろうが出てる？！
ってビックリしたら
なんと脚本が
空気階段の水川かたまりだったという・・・
ホントビックリした。
全４話あるので
全部見たら感想を書くかもしれない、
書かないかもしれないｗ

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タグ：鶴谷香央理

コメント 2

まゆりさん、こんばんは。
映画、よかったですね！
まゆりさんの感想を読みながら
うんうん頷きまくっています。
芦田愛菜ちゃんの走るシーンも
それぞれ表情が違ってすごかったですね。
ベテランと若手の名女優さんの共演でとても贅沢な映画で見ごたえあって
サイン会の後、ふたりが落ち合って雪さんがガッカリするところも、上手く伝わったと思い込んでいるところとかがものすごくリアルに感じたし
今日も細かいところをいろいろ思い出しては
ほっこり楽しんでいます。
もっとオープンにBLが語り合えるようになるといいですね･･･


by ritsuko (2022-06-23 22:06) 

>ritsuko さん、こんばんは！
よかったですねぇ…ホント。
サイン会の後のね、わかる、わかります！
ああいう感じ、おばちゃんはやりがちよね…笑
BLは、うららの言う「過激」な表現が
大切な要素になっている作品も多いから
万人にお勧めはできないけど
今やいろんなタイプのレベルの高い作品が林立しているジャンルだから、せめて偏見の目で見られないようになって欲しいですね…
そして、いつかきっとritsukoさんとリアルにお会いしておしゃべり沢山したいです！
by まゆり (2022-06-23 23:26)