BL小説「聖夜」感想

榎田尤利さんのBL小説
「榎田尤利作品集　聖夜」の感想です。

・名前のない色
・聖夜
・GRAY(聖夜の10年後が舞台の書き下ろし)
の3遍が収録された新装版

どちらもコメディ要素なし。
シリアスで重めのお話ですが
読後感はとても良いです。

どちらのCPもすれ違ってすれ違って
なかなかくっつかず、切なさ満載。
簡単には甘々を味わえませんが
それだけに、二人の関係が成就した時の幸せ感が
半端ないです。

特に「聖夜」なんて
二人の20年に渡る軌跡を描いていますので
初読時は
この二人はもしかしてくっつかないのね？
と思いながら読んでました…

どちらのお話も
冒頭から切なさで泣かされます。
冒頭のほんの数ページで泣けるってすごいですよね。
榎田尤利さんの
一気に物語へ引き込む文章力に圧倒されます。

具体的な物語の内容は
とても私にはまとめきれないので
ここでは触れませんが
名作と言っても差し支えない内容だと思います。

なぜこの作品を読もうと思ったのかといえば
榎田尤利100冊記念本に寄稿されていた
ヨネダコウ先生の「聖夜」冒頭のコミカライズが
大変素晴らしかったから、なのですが
原作を読んだ後に
このほんの6ページ程度のコミカライズを
再読したら、もうホントに良くて…
全編コミカライズしてほしいくらいです。
ちなみに
「聖夜」の旧版では山田ユギ先生が
イラストを担当されていたようで
それも見てみたいなぁ。
古本ならまだ入手可能かな…？

「名前のない色」は溶けるように暑い
真夏から始まるお話。
「聖夜」は晩秋から始まるお話。
どちらも今の時期に読むのにピッタリでした。
(夏の暑さには共感できるし
寒さの表現は
いっとき暑さを忘れさせてくれます。
ええ、こじつけって言われれば
それまでですけどw)

特に「夜明けの腐女子」さんに
オススメかな、と思いますが
(ちるちるの腐女子属性チャートはコチラ)
たくさんの方に読んでいただきたい作品でした。
夜明けは…ええのぉ…(´艸｀)ﾑﾌﾌ

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タグ：榎田尤利 ヨネダコウ

コメント 2

まゆりさん、おはようございます。
「聖夜」気になりながら、ズシっときそうな気がして
なかなか手が出せていなかったのですが
そうですか･･･やっぱりいいですよね、榎田さんの作品。
いつか必ず読んでみたいと思います。

まゆりさんは何の腐女子さんでしたか?
私は最初は光の、二度目は夜明けの腐女子さんでした！
やっぱりわかりやすくラブラブなのが
ストレスフリーでいいかなぁ・・・。( *´艸｀)
たまに毒のあるのがいいアクセント?! （笑）なのかもしれません。

by ritsuko (2020-08-16 09:14) 

>ritsukoさん　こんにちは^ ^
すんばらしい作品なので、ぜひいつか！

私は夜明け(〜黄昏)です。
当て馬がけっこう好きなことが多いからかな〜。
ちょっと引っ掻き回されるくらいのが
きゅんきゅんして面白いです(人でなし(笑
もちろん甘々も大好きですけど
たまにチクッと(毒が)くると喜びます。
簡単に釣れる夜明けの腐女子です٩( ᐛ )و
by まゆり (2020-08-16 12:29)