SSブログ
かわい有美子(カワイ ユミコ) ブログトップ

BL小説「墨と雪」「墨と雪②(上)(下)」感想 [かわい有美子(カワイ ユミコ)]

2023-10-24更新
かわい有美子さん作のBL小説
「墨と雪」「墨と雪2(上)(下)」のまとめて感想です。
   sumitoyuki.jpg
sumitoyuki2-1.jpg sumitoyuki2-2.jpg
墨と雪 2015.12月発売
墨と雪2 2022.2月発売

警察独身寮「平河寮シリーズ」
円陣闇丸さんの絵、めちゃきれいで素敵♡

★これまでの平河寮シリーズの感想は
           以下のリンクから★
 天使のささやき 甘い水①② Zwei

これまでシリーズのあちこちに
思わせぶりに登場してきていた
謎の色男 公安の黒澤
 ✕
SIT所属で「甘い水」で主役だった遠藤に
思いを寄せていた(?)篠口

セフレ関係にある二人の
一筋縄ではいかないオトナの恋のお話ですが
シリーズ中でも最も読み応えがありました。

「墨と雪」は
身体だけの関係を続ける中
サイコパスに付け狙われ
心身ともにひどいダメージを受けた篠口が
黒澤の迅速な働きもあり
なんとか救助されるまで。

「墨と雪2」は
救助された篠口のダメージを回復させるべく
実に忍耐強く働きかける黒澤のスパダリぶりが
たいへんたいへん素晴らしいお話でございました。

・・・粗すぎる内容説明すみません(^▽^;)

「墨と雪」読み終わって、すごく面白くて
すぐに再読にかかったんですけど
サイコパスにとらわれるところから先が
あんまり辛くて読み返せず・・・(ヘタレ
でもすぐに再読したくなるくらいに
黒澤と篠口の関係や、心理描写が面白くて。

「墨と雪」から「墨と雪2」が発売されるまで
6年以上間が空いているので
リアルタイムで読まれていた読者さんは
まあジリジリさせられたでしょうねぇ・・・
私は一気読みできたのでほんとラッキーでした。

「墨と雪2」の前までは
どことなく、とても胡散臭いというか
なんともあまり人間味を感じることの
できなかった黒澤ですが
「墨と雪2」でのスパダリぶりがすごくて、
なんということでしょう!
得体のしれない魔物から
完璧王子様に変身したみたいでした(笑
えええええ、こんなに甘い人だったの・・・♡

篠口についても「墨と雪」を読む前までは
なんかインテリ臭が鼻につくというか(笑
なんとなく神経質でお高い感じがして
そんなに好印象でもなかったのですが(ヒドイ
「墨と雪」読んで以降は
どんな時でも気品あふれる上品な感じと
ベッドでの奔放さも素晴らしくてですね(ゲヘヘ
喰えない代表みたいな黒澤すら
翻弄されてる感じもよく。

犯罪被害者の負う心の傷の描写は
とてもつらいものがありましたが
それでも自分の仕事に誇りをもって
頑張って復帰しようとする篠口の強さに惚れました。

終盤に出てくる愛犬(保護犬)レイディの
名づける様子や、愛犬の名前を優しく呼ぶ様も
篠口の上品さが表れていて
なんともホッコリ・・・
黒澤と、そしてレイディに出会えて
これからも少しずつ篠口の心の傷が
癒えていくといいなと思いました。
もうこのふたりには穏やかな日常しかいらない
って思うけど、仕事柄
そうもいかないときもあるんでしょうかね…

篠口さんには穏やかに過ごしてほしい。
んでもって黒澤をたっぷり(いろいろ)翻弄して欲しいw

これで平河寮シリーズは
全部読み終わってしまいました。
ああ~「天使のささやき②」の感想書いてないですね。
そのうち書くつもりです。つもりです。

平河寮シリーズの大雑把な私のイメージは
天使のささやき①②⇒キャラ萌え
甘い水①②⇒アクションかっこええ
Zwei⇒切ない恋愛主軸
墨と雪⇒心の傷も痛い大人の恋愛

なんて自分で書いてて
頭の悪いイメージ語彙力貧困が悲しい。

とにかくとてもとても面白く
読み応えのあるシリーズでした。
おすすめしてくれたritsukoさん
ありがとうございました!

ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ

墨と雪 (リンクスロマンス) [ かわい有美子 ]
墨と雪2(上) (リンクスロマンス) [ かわい有美子 ]
墨と雪2(下) (リンクスロマンス) [ かわい有美子 ]

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:

BL小説「Zwei」感想 [かわい有美子(カワイ ユミコ)]

2023-09-17更新
かわい有美子さん作のBL小説
「Zwei」の感想です。
Twei.jpg
2012.11月発売
(幻冬舎コミックス リンクスロマンス)

平河寮シリーズ4冊目です。
★これまでのシリーズ感想は以下★
 天使のささやき  甘い水①②

今年4月に書いた「甘い水①②」の感想で
たいして間を置かずに
読むような雰囲気出しておいて
今頃ようやく読みました(笑
約5カ月ぶり[あせあせ(飛び散る汗)]
なんでもっと早く読まなかったんだ俺…(←いつものヤツ)
ってくらい面白かったです!

捜査二課 通称”組対”所属の刑事 山下
 ✕
山下と高校・大学で同級生だった検事 須和

仕事で偶然再会した二人の再燃する愛♡

しかし本作、 始まりが、いや全体的に
かなり暗い(笑 
暗いって表現もなんともアホっぽくて
残念な頭の中身が知れますが(^▽^;)
荒涼?寂寞?いや寂寥?なんかそんな感じw

山下も須和も仕事に疲れていて
まだお若いのに人生もあきらめてる感じが
痛々しいし
山下の捜査している事件が凄惨すぎて
こっちの描写は痛々しいどころじゃない[あせあせ(飛び散る汗)]
残虐描写が大の苦手なので
なるべく想像しないようにするのに必死でした。

これまでの平河寮シリーズと同じく
お仕事描写もかなりあるのですが
山下・須和は高校生の時の親友で
お互いかなり惹かれあっていた仲だったので
恋愛的描写が最初の方からけっこうあります。

高校生の時は、
思いを伝えこそしなかったものの
ほぼ恋人のように
距離の近い付き合いをしていた二人が
大学進学を機に(主に山下の都合で)
徐々に距離ができるようになり・・・

ずっと山下のことを思い続けてきた須和と
自ら須和と距離を置いてしまった山下。

仕事での再会をきっかけに
山下は須和への思いが再燃していき
それを須和にぶつけるのだけど
受け入れる須和は山下の思いを信じておらず
いまだけ、いずれなくなるものと
思っている(思い込もうとしている)とこが
も~~~切ないスキーの私には
たまらんかったです!
このシリーズはお話は面白いけど
そんなにキュンは感じていなかったように
思いますが
本作はもうあちこちで切なキュンしまくりました。

山下の必死のアプローチと
それを信じない須和の
微妙なやりとり・空気感、ああ~たまらん!

私ホントに切ない不憫で健気な受けが
大好きなのね~(^▽^;ゞポリポリ
もちろん、そんな受けちゃんが
攻めの愛でだんだん明るく前向きになり
本来の、あるいは本来以上の輝きを
取り戻すとこまでがセットですよ!

ラストにようやく
ほんとに甘~くなったふたりが読めて
幸せ感いっぱいになりました。
検事さんは地方勤務多くて大変だけど
山下が頑張るからwこれからも大丈夫でしょう。

山下がワイルド系で須和は繊細で知的な雰囲気。
そんな差のあるCPもとっても好みでした。

「天使のささやき」よりも過去のお話なので
やさぐれている峯神(弟)が出てきます。
まだそんなにおっさん臭くもなくw
荒れている感じでしたが
これがあんな風に、ねぇ(笑
って思ったら、また「天使のささやき」読みたくなっちゃったわ!

ってかシリーズ次作はようやく
「天使のささやき②」じゃないですか!
やっと読めるよーーーーー!(ノД`)・゜・。
(自分でここまで「Zwei」積んでたくせに)

でもでも、9月の新刊3冊も積んでいるので
とりあえずそっちを読んでからかな!
続きが読めるの楽しみです。

ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ

Zwei【電子書籍】[ かわい有美子 ]


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:

BL小説「甘い水①②」感想 [かわい有美子(カワイ ユミコ)]

2023-04-23更新
かわい有美子さん作のBL小説
「甘い水①②」の感想です。
amaimizu1.jpg amaimizu2.jpg
1巻 2011.10月発売
2巻 2012.5月発売
(幻冬舎コミックス リンクスロマンス)
(購入:コミックシーモア)

平河寮シリーズの刊行順2~3冊目です。
表紙絵、かっこいいい~~♡

今回は「SIT」警視庁特殊捜査班係に所属する
 表情薄めの無愛想ワンコ攻め 神宮寺
  x
 デリカシーのない美人受け 遠藤
ほぼ同い年のふたりのお話です。

ワンコ攻め、とか言うとかわいい感じで
神宮寺はそれとはちょっと違う気がしたけど
ワンコはワンコでも「シェパード」ね!
「シェパード攻め」
ウンしっくりくる(超個人的感覚

シリーズ1冊目「天使のささやき」の感想
この神宮寺x遠藤CPより
峯神x名田CPの方がずっと好みだとか
堂々と抜かしたワタクシですけども
あの時はまだ「甘い水」の2冊目を
読みだしたばかりでして。
2冊すべて読み終わった今じゃあ
なんだよこのふたり最高じゃねえか!
続きは?続き読みたい!!!
ってなってます。単純ですみません。
あ、でもやっぱり
峯神x名田の方が好みですけど(笑

「甘い水」の意味が早く知りた~いとか
コメント欄で能天気に言ってましたが
知ってみたら、涙出てしまった私でした。
能天気に言ってごめん、遠藤さん・・・

ということで、
心に深い傷を持つがゆえに、他人の心の機微
特に恋愛方面に疎い遠藤の言動が
なかなかにぶっ飛んでいて
理解しがたいところもあり
そんな遠藤にモテ男の神宮寺が振り回され
シッポをぶんぶん回したりシュンと垂れたり
シッポもないのにその様子が見えるようで
かわいそうかわいかったです(*´ω`*)

本作もお仕事描写がしっかりあって
読み応え抜群でした。
ただほら、遠藤がそんな感じなので
恋愛としては
なかなかあま~い展開にはならず
遠藤に思いを寄せているらしい先輩とかも
出てきて、神宮寺とバチバチにやり合うし
ひたすら神宮寺が苦労したねぇ・・・

しかし、2冊目後半から始まる
ひなびた温泉地での強盗立てこもり事件が
ものすごい緊迫感・臨場感があり
素晴らしかった・・・!
しかも、遠藤にとっての神宮寺の存在が
仕事における信頼だけではなく
いかに大事になっているのかも自覚でき
一石二鳥のw展開!
出来ることなら、事件の顛末とか
もっと詳細に読みたかったんですけど?!
遠藤がめちゃくちゃかっこよかったので
神宮寺の活躍も
もっと見せてくれてよかったのに!
等と思いつつ・・・
(神宮寺は1冊目でかっこいいシーンあったし
 まあいいか?笑)
痛々しい場面もありましたが
結果(?)ふたりの仲も
ようやく落ち着くとこに落ちたというか
ラストのあまあまな温泉しっぽりシーンが
大変良きものでございました♡
もっとえちえちを見せてくれても
よかったんですけどね・・・笑

ということで、無事大好きなCPになりました。

次の平河寮シリーズはなんですか?
え、「Zwei」?
だれが主役なの?捜査1課??
全然知らない人じゃないかー。
次も好きCPになれるといいなぁ。


**********
ところでいっこだけ文句言ってもいいですか。
作品・作者さんに対してじゃないです。

上記した通り、本作電子で読んだわけですが
また誤字を発見しちゃったんですよ。
しかもめちゃくちゃシリアスというか
緊迫感のあるシーンで。

「武器代わりの消化器」ってなんやねん。
次のページも同じ「消化器」
2か所も間違っとる・・・・
「消化器」のあとに並ぶ「マカロフ」
もう緊張感が台無しだよ[むかっ(怒り)]
ちゃんと仕事してくれよ校正の人[パンチ]
(正解はもちろん「消火器」です)

あたしゃ、あんまりな誤字に
そこで数分固まったよ。

これがコメディだったら
そんな間違いも笑いのネタとして
ふきだして終わりになったと思いますけど
(実際頭の中で大腸小腸持った犯人想像して
 笑いそうになったぞ)
全くそういうのにそぐわないシーンなんだもの。

こういうのって編集部に手紙を出したら
電子なら訂正してくれたりするのかな。
ちょっと真面目に考えよう。
ほんとBLって誤字が多すぎじゃないかな。
な~んて誤字だらけのブログ書いてる人に
言われたくないかもですけどね(笑
言われないような仕事してくれ校正の人!
だれか踊場さん呼んできてーーーっ!(笑


ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ

甘い水 (リンクスロマンス) [ かわい有美子 ]
甘い水(2) (リンクスロマンス) [ かわい有美子 ]

nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:

BL小説「天使のささやき」感想 [かわい有美子(カワイ ユミコ)]

2023-04-18更新
かわい有美子さん作のBL小説
「天使のささやき」の感想です。
TensinoSasayaki.jpg
2011.4月発売
(幻冬舎コミックス リンクスロマンス)

かわい有美子さんの書籍初の警察もので
「平河寮シリーズ」と呼ばれる
警察(&独身寮)を舞台に繰り広げられる
一連のシリーズの1冊目です

普段あまり警察・刑事ものを読まないので
本作がどの程度の本格的なレベルなのかは
わたしには判断しかねますが
お仕事描写がしっかりあり
BL小説でありながらも
かなりの骨太ストーリーを楽しめます。

警視庁のいわゆる「SP」と呼ばれる
重要人物の警護を担当する警護課のふたり

爽やかイケメンで几帳面・真面目な名田と
 名田が憧れる有能なSP 峯神

年の差、先輩後輩のふたりのお話です。

タイムリーとかいうと
不謹慎なのかもしれませんが
この本を読み終わってすぐに
岸田首相の襲撃事件がおきまして
本物のSPの皆さんの活躍が
ニュースで大きく報道されたのを見て
「ああっ!あれが折り畳み式の盾か~!」
とか正直ちょっと興奮しちゃいました…(スマン

SPの皆さま、本当に自分の身体(命)を盾に
お仕事されているのですよね。
すごい仕事だ。。。

本作、お仕事描写が多いため
BがLする方はなかなか進展せず
だいぶ読み進んでからも
これLoveになるんか・・・????????
と疑問に思いつつ読んでおりましたが
なんとか(?)Loveになりました。
ってか、これからLoveに
なりそうな感じのとこまででした。

キャラがとても魅力的で!
爽やかイケメンくんの名田が
真面目で一生懸命なところがかわいいし
一見チャラいセクハラおやじみたいな峯神が
実は辛い過去を背負っていたりするギャップとか
ふたりともに私の大好きなタイプで
悶えに悶えつつ(笑)読みました。

峯神が大人でセクスィーーーーー!
いやあ~もうたまらん攻めです。
いきなり私の攻めランキング上位に
入り込みましたね、これは。
いや、別に自分的攻めランキングなど
作ったことはないんですけど(ないんかいw
作ったら間違いなく上位に入ると思います。

ふたりの想いがちゃんと通じ合う
あのラストシーン、なんなのなんなの
私も峯神さんの甘い声で
耳元でささやかれた~い!!
はああ~~~たまんねぇ(ジュルリ

素直じゃないようで素直な
名田くんの反応もかわいく
とても良きシーンでした♡

あ~これ、早くこの二人の続きが読みたい。

でも今の私は本作の次に刊行された
平河寮シリーズ2~3冊目の
「甘い水1」「甘い水2」を読んでいます。
こちらはまた別CPで
これはこれで面白いのですが
わたし的には今のところ完全に
峯神x名田CPが好みですわぁ。

Loveの進展はゆっくりですが
読み応えのあるBLを読みたい方に
ぜひぜひお勧めいたします。


ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ

天使のささやき【電子書籍】[ かわい有美子 ]


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:コミック
かわい有美子(カワイ ユミコ) ブログトップ