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BL小説「ロング・ゲイン~君へと続く道~コーダシリーズ①」感想 [マリー・セクストン]

2023-11-12更新
マリー・セクストンさん作のM/M小説
「ロング・ゲイン~君へと続く道~コーダシリーズ①」の感想です。
LongG.jpg
2015.3月発売
(新書館 モノクローム・ロマンス文庫)
原題「Promises」
訳 一瀬麻利
イラスト RURU
2010年Goodreads Best M/M Romance部門第一位受賞作品 だそうです。

わたくし初の本格(?)海外BLです!
翻訳ものはまだ短編しか読んだことがなく、
まあまあページ数のある本格的なM/M小説は
これが初めてでした。

翻訳ものは登場人物のカタカナ名前が
どうにも覚えづらいのと(それで世界史に苦労したタイプw)
どうしても文章に独特の硬さというか
微妙~な不自然さを感じることが多いので
それに慣れるまでが
なかなか没頭しづらいのですが
本作は、読み始めてしまえば大変面白く
読了まで一気読みでした。

アメリカの片田舎が舞台。
ゲイであることを家族以外にも
オープンにしているジェイドと
ジェイドの住む町に転勤してきた警官のマット。

一瞬で気が合ったふたりは
同じ時間を過ごすうちにどんどん惹かれあい…

自制しつつも、
ストレートのマットにどうしようもなく
惹かれていくジェイドと
ストレートなはずなのに
女性といるよりジェイドといる方が
心安く楽しいと感じてしまうマット。

ゲイへの偏見もキツイ小さなコミュニティで
好奇の目にさらされる様子が
なかなかしんどい展開。
男同士の付き合いに冷たい目を向ける描写に
とてもリアルを感じました。

なんて、アメリカ社会のリアルなんて
私は何にも知らないですけど!(笑

日本のふぁんたじー甘々BLに
慣れている(好んでいる)身には
いい喝が入ったといいますか。
ああ、本当はこんな感じなんだろうなぁ…と。

ジェイド(男)に惹かれてしまう自分を
なかなか受け入れられず苦しむマットの様子は
胸が痛いけど
それゆえに取る行動が何とも刹那的で、
そんなマットの行動をそばで見守りつつ
受け入れるしかないジェイドの心中を思うと
とてもいたたまれず、読んでいて辛い。

が、いざ覚悟を決めたマットの頼もしさが
とてもかっこよかった!
なのに、そうなると今度は逆に
むしろしり込みするジェイドが
これまでいかに波風立たないように
静かに暮らしてきた(そうせざるを得なかった)のかを感じさせてヤキモキしました。

でもラストは明るい未来を感じることができて
とても読後感が素晴らしかったです♡

私の大好きなリバもありました~!
最初は男性同士の行為に慣れているジェイドが
ボトムをやっていましたが
ラストの方にマットがボトムに・・・・
警官でガタイのいいマットが
ネコちゃんにハマりそうな様子に
ニヤニヤニヤニヤ(ಡωಡ)ニヤニヤニヤニヤ
ひたすら ↑ こんな顔で読んでいた自分でした。
気持ち悪い自覚はあるから大丈夫だよゴメンネ。

イラストがとっても好みでした!
マットがめちゃんこかっこよい!
ただ、ジェイドの髪が
伸びるとモップみたいになる的な表現されてて
それってどんな髪質なん????
イラストとだいぶ違くねえべか…とは思いましたけども。
えってぃの時にマットが
ジェイドの髪をいじるのが好きな表現は
とてもえろすで好みでございました♡

コーダシリーズ①とあるように
本作にはスピンオフ的なシリーズ作品が
あと2冊配信されています(本記事更新時)。
ちょっとお高いので
お得なセールなどのチャンスがあったら
入手しようかなと思っています。

たまにはこんなリアル寄りで
少し重めの作品を読むのもいいですね。
でも私はやっぱり甘々展開が好きなので
しばらくは普通のBL読みに戻ります(笑
だってひたすら癒されたくて
BL読んでいるのですもの。
多少薄っぺらくたって
そこも楽しんでいるんだい!(力説

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ロング・ゲイン 君へと続く道 (モノクローム・ロマンス文庫) [ マリー・セクストン ]



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