BL小説「王弟殿下とナイルの異邦人」感想

2022-08-23更新

櫛野ゆいさん作のBL小説
「王弟殿下とナイルの異邦人」の感想です。

2022.1月配信開始
（出版社：徳間書店　キャラ文庫）
（購入：コミックシーモア）

いやーー↑この美麗な表紙絵に
まず目が奪われましたが
お話も面白かったです！

自分の店を持つのが夢のピザ職人 隼人(24)が
3000年も前のエジプトに
タイムスリップしてしまうお話です。

現代から3000年も前の古代エジプトへ。
時代も文化も人種も言葉も
あまりに何もかもが違う世界に
隼人(日本人)が突然現れることになるので
この物語の世界になじむのに
少し時間がかかってしまいましたが
それでも先が気になって読むうちに
この世界にどっぷりとハマってしまいました。

最初は横暴と思われた
ジェセルウナス王子(22)の人柄の良さ
アイーシャ女王の懐の深さと賢さ
サラ王女のかわいらしさ
隼人のお世話係になった少年ウマルの健気さ
などなど素敵な登場人物たちにほっと安心。

ピラミッドやスフィンクスなどには
多大な興味はあるものの
古代エジプトといったら
私のイメージは映画の「ハムナプトラ」(笑
残虐で恐ろし気なイメージなのです。

タイムスリップにより
いきなり窮地に陥った隼人が
一体どんなひどい目に会うかと
気が気じゃなかったけど
そんなヒドイ描写はなかったので良かった…

隼人は元ヤンということで
何があっても、とにかくへこたれない！
その強さがうらやましい。
危なっかしいところもあるけど
一本筋の通った行動なので
徐々にジェセル王子の信頼を得ることもでき
また、ピザ職人の本領発揮で
様々なスイーツやピザを作っては
ジェセルやサラ王女、さらには
庶民までとりこにしていくさまが楽しかったです。
美味しいものが出てくるお話大好き！

徐々に惹かれあっていくジェセルと隼人ですが
恋愛っぽくなるのはかなり後半。
現代に帰りたい隼人に対して、
自分の恋心を伝えつつもそれ以上は求めず
隼人を送り出そうとするジェセルの思いには
ギュンギュン。

現代に戻るのか、それとも
思いの通じたジェセルの元に残るのか
はたまた・・・・・？？？
隼人が最終的にどんな選択をしたのかは
未読の方のためにネタバレしませんが
隼人の覚悟の選択に涙が出そうでした。

この作品を読んでいる途中から
まるで自分も砂漠の熱く乾いた風を
受けている感じすらしたほど
ラストまでのめり込んでいました。

いわゆるファンタジーものとは
またちょっと違う雰囲気のBLが読みたい方に
ぜひともおすすめです。

コミックシーモアでは明日8/24まで
Chara この二人の続きはどこで読めますか？フェアで
こちらの作品が20％OFFになっています。
ラノベ小説クーポンを併用すれば
さらにお得に購入できますので
気になった方はこの機会にぜひ！

もっと早く感想記事を上げたかったけど
読み終わったのがつい最近で・・・(^▽^;)

↑のフェアではほかにも
魅力的な作品がたくさん割引対象になっています。
私のおすすめを以下に並べておきます。
(色字は当ブログの感想記事へのリンクです)
　～コミック～
ギンモクセイの仕立て屋／マミタ
寄宿舎の黒猫は夜をしらない／鯛野ニッケ
恋をするなら二度目が上等／木下けい子
ロッカバイディア／暮田マキネ
魔術師シルヴァンの店／池玲文
　～ライトノベル～
呪われた黒獅子王の小さな花嫁／月東湊

お薦めなのに、感想書けてないわ…(◞‸◟)

ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです＾＾

タグ：櫛野ゆい