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BL「夜を走り抜ける①②」感想 [湖水きよ(コミズ キヨ)]

2023-11-20更新
湖水きよさん作画 菅野彰さん原作のBLコミック
「夜を走り抜ける①②」の感想です。
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1巻 2018.5月発売
2巻 2019.12月発売(2巻完結)
(オークラ出版 enigma comics)
(購入:コミックシーモア)
湖水きよさんも、菅野彰さんも
初読み作家さんです。

何きっかけで購入候補にしていたのか忘れましたが(たぶんシーモア島でのおすすめだろうと思う)
11/16までセール価格になっていたのと
ちょうど使えるクーポンが余っていたので
購入してみました。

画商を営む 如月晴生(きさらぎ はるき)と
若き彫塑家 与謝野虎一(よさの こいち)

トラウマ持ちで人生半ばあきらめ気味の晴生と
若くして実力を認められている彫塑家の虎一が
そりが合わず反発しあいつつも
徐々にお互い惹かれあっていく様子を
シリアスな切り口でじっくり読ませます。

美術方面は疎いので
読み始めはなかなか内容が頭に入ってこず
これ面白くなるのかな・・・??と
未読のまま2冊購入してしまったことを
正直ちょっと後悔しかけたのですが
1巻を読み終える頃には
そんな思いも吹っ飛び
即2巻に取り掛かりました。

ふたりの背景が徐々に明かされるうちに
行動や反応に納得がいくようになったので
後半に行くほど面白くなるし
登場人物は少ないながらもみな
物語の重要なファクターになっており
特に当て馬の存在がキモこわくて(笑)
実によく練られた構成。
読後は素直に
買った良かった~と思えました(*´ω`*)

近頃は性加害問題について
聞かない日はないくらいですが
大人に手籠めにされた子どもにとっては
それがどれだけの恐怖体験なのかを
強く感じることもできて
とても考えさせられ

虎一の制作した晴生の像に込めたその思いに
涙があふれる素晴らしいラストでした。

湖水きよさんの絵は、どちらかというと
好みのタイプではないのですが(スミマセン
晴生の美形設定は納得のレベルですし
男らしい肢体や顔つきなどがとても魅力的で
癖になりそうです。

読み終わって気づいたのですが
榎田尤利先生の「nez」のイラストを
描かれてた方だったのですね!
なんだそっかーー!て
読み終わってからめちゃくちゃ納得しました。

基本シリアス路線なので
クスッと笑えるところは数えるほどですが
読み応えのあるとても面白い作品でした。

改めて思いましたが、上下巻ていいですね。
(この作品は巻数表記ですが)
1冊では駆け足気味になって
物足りないと感じることも多いですが
2冊ならじっくり読めますし
しかも、気軽に再読しようと思える分量。

2巻完結の名作といえば
 デュオラブ/町屋はとこ
 ラブネスト/南月ゆう
 いびつなボクらのカタチ/見多ほむろ
 おしどり縁結び商会へようこそ/阿部あかね

あたりがパッと思いつきましたが
もっとあったはずだ・・・
(色字は感想記事へのリンクになってます)
おしどり~も感想書きたいんだけどなぁ。

もちろん1冊でも読み応えのある作品は
たくさんありますし
好きなCPの本が何冊も読める長編は
幸せしかないですが
2冊完結だと、主CPにのみ焦点が当たり
じっくり楽しめつつもダラダラせず
物語の完成度が上がる気がします。
(個人の感想です)

ということで、大変お薦めの作品でした。
湖水きよさん、ほかの作品も読んでみようかな。


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