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BL小説「王様に捧げる千夜一夜」感想 [安西リカ (アンザイ リカ)]

2023-10-28更新
安西リカさん作のBL小説
「王様に捧げる千夜一夜」の感想です。
ousamanisasageru.jpg
2022.12月発売
(新書館 ディアプラス文庫)

~~王様と側仕えの少年の
    溺愛アラビアン・ロマンス♡~~


今月でめでたくもBL歴丸8年、
いよいよ二桁目前の9年目に入りました。
そんな私の初アラビアンロマンス物です。

避けて通っていたわけでもないのですが
強く惹かれる設定でもないので
いままで縁がなかったんです。
安西リカさんなら間違いはず、と
挑戦してみました(*´ω`*)

世継ぎこそいまだいないものの
美丈夫で賢王と名高いラシード王。
その後宮で下働きをするアーシェは
ある日、王の気まぐれで閨に伽として呼ばれ
そこで得意の物語りを披露すると
以来すっかり王のお気に入りになって…
という始まり。

貧困な暮らしから栄養不足で
身体は華奢で、学もないアーシェ。
しかし、とても働き者で物語りが得意で
明るくふるまう様子がかわいい子です。

気に入られ、何度も閨に呼ばれるうちに
王の溺愛が加速していく安定の展開ですが
身分差をわきまえ、それに驕ることのない
アーシェの様子も健気だし
そんなアーシェに合わせて
ラシード王も性急なことはせず
なんとも穏やかに見守る様子も素晴らしい。

ちょっと私の偏見もあるのかもですが
アラビアンロマンス物というと
受けちゃんがひどい・辛い目にあうイメージが
なんとなくあったのですが
このお話の後宮にいる人たちは
姫をはじめ皆いい人ばかり。なので
アーシェが理不尽ないじめにあうこともなく
終始ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤして
読んでいられました。
平和って素晴らしい。

ある大きな事件でアーシェが
命もあやうい大変な目に会ったりもしますが
辛い描写は少なめなので
あまりハラハラせずに済みました。

何も知らない初心なアーシェが
百戦錬磨(たぶん)のラシード王に
一から仕込まれていく様子(ナニを?w)も
かわいらしくて
はあ~私もアーシェが近くにいたら
ぐりぐりと頭をなででかわいがるだろうなぁ。

この物語のラスト、ほんの数行ですが
私の大好きな締め方だったので
思わず涙がぶわあっとあふれてしまいました。

お伽噺エンド、と私は勝手に言ってますが
一瞬で主人公たちの一生が走馬灯のように
頭の中を駆け巡る感じがたまらんのです。

具体的な話の内容に触れない感想なので
ふわっとしてますが
とても楽しく読了しました。
辛いことも少ないので、いつでもサクッと
何回でも再読したいです。

はあ~~楽しかった!

おすすめしてくださったritsukoさん
ありがとうございました♡

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王様に捧げる千夜一夜 (ディアプラス文庫) [ 安西リカ ]


タグ:安西リカ
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