BL「カランドカラメル」感想

2022-02-15更新

世さん作のBLコミック
「カランドカラメル」の感想です。

2022.2.9発売の新刊
（出版社：リイド社　SPコミックス mimosa）
（購入：コミックシーモア）

世さん、初読み・初買い作家さんです。

購入記事にも書きましたが
なぜだかタイトルが気になって
試し読みをしたら面白そうだったので
購入してみました。

家事の苦手な音楽家 紗月(さつき)(28)
　✕
もうすぐ就活が始まる大学生 洋太(ようた)(21)

家事代行サービス会社を経営する母に
「条件に合うのが洋太しかいない」
という理由で、祖母の代理で
とある客のところで家事代行してほしいと
突然頼まれた洋太。

緊張して向かうと、やわらかな雰囲気の
紗月が出迎えてきて…

洋太の仕事ぶりは紗月に気に入ってもらえ、
祖母が戻ってくるまでの期間限定で
週一で働くことになるのですが
気になっていた「条件」のことを聞くと
「絶対に俺のことを好きにならない人」
と言われ・・・・・


・・・ふっふっふ・・・
この「絶対に俺のことを好きにならない人」
って条件、ワクワクしちゃうよね。

絶対に好きになっちゃって、
切ない展開になっちゃうヤツやん！(期待

週一で紗月の家で家事代行をして
仕事が終わったらそのまま一緒に食事をして
・・・と過ごすうちに、
徐々にお互い惹かれあっていく王道展開。

紗月に惹かれていることで、
自分が”条件”に会わなくなってきているのを
自覚してきた頃に祖母が戻ってくるのですが
そのことを紗月には内緒にして働く洋太。

けれど、祖母が戻ってきていることが
紗月の知るところになり
洋太は逃げるように紗月のもとを去る…

っきゃーーーー！キタキタ！切ない展開！
と期待して読んでいったら
あら、意外とそんなに切ないシーンは少なくて
けっこうすぐにCP成立しちゃいました(笑

恋愛には消極的なのかと思っていた紗月さんが
洋太に対しては意外と積極的に動くので
前半で想いが通じ合って付き合うことになり
後半は恋人同士になった二人のお話になります。

BLってさ、両想いになったとたん
すーぐにせっせせになだれ込むことが
ほんっと多いんですけど、
いや話の流れ的に無理がないなら
それもいいのですが、
この流れでさっそくおっぱじめるんか～
って思うことも正直多くて(^▽^;)

本作の好ましいところは
両想いになってからも、
二人がとっても穏やかで
安易にせっせせの流れにならない所です。
いい、いいわぁ、この二人。

あ、せっせシーンはちゃんとありますよ！
濃厚じゃない、さらっと爽やかで
この二人らしいよきものでした♡

後半は洋太の就活～社会人になってからも
描写されているので、
けっこう盛沢山な内容。

正直言いますと、ちょこちょこと
話の流れを見失うというか、
んん？？どういうこと？？って
思うところがけっこうあって、
特に前半部分をたぶん５回くらいは
読みなおしてから、
ようやくラストまで読めました。
なんだろう、セリフ回しなのかな？
これまで読んできた漫画とはちょっと違う
独特の感じにしばらく慣れなくて
けっこう戸惑いました。
理解が追っつかないおバカでごめんね・・・

ということで、流れを飲み込むのに
ちょっと苦労した部分もありましたが
この穏やかで優しい作品世界が気に入ったので
世さんのデビュー作(本作のスピン元？？)の
「カム トゥ ハンド」もすぐに購入しちゃいました。
まだ読んでいませんが、とても楽しみです。

カバー下２ページ収録。
コミックシーモア限定特典は
なんと８ページマンガ！
本編後、同棲しちゃう・・・？！な
ラブラブのお話でした！(えっちはないよ…

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タグ：世