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BL「天才は総じてどうしようもない~百鬼カントクと凡人たち~」感想 [カサイウカ]

2022-03-14更新
カサイウカさん作のBLコミック
「天才は総じてどうしようもない
 ~百鬼カントクと凡人たち~」の感想です。
tensaihasoujite.jpg
2013.5月発売
(出版社:プランタン出版 Canna Comics)
(購入:コミックシーモア)

カサイウカさんの9年前の作品です。
表紙絵とか、タイトルとか
正直あんまりそそられない人が多いかな…と
失礼ながら思うのですが
(シーモアのレビュー数も少ないし…)
内容はとても面白いんですよ~!

弱冠二十歳にして鮮烈なデビューを飾った
 天才映画監督 百鬼嘉一(もぎ かいち)(35)
 と
そんな彼の作品に心底惚れこみ
百鬼作品に関わりたい一心で上京してきた
 四ツ森薫(よつもり かおる)(22)

百鬼監督の事務所にアポなしで訪問し、
「雇って下さい!」と土下座したら
応対した男(百鬼)がいきなり乗っかってきて…
というところから始まるお話。

百鬼は、繊細な作風からは想像できないほど、
下半身はユルユルで口は悪く、
仕事は自分の主張を譲らないため
トラブルになることも多く、やりたいホーダイ。

百鬼はせっせせができないと、
さらに仕事をしなくなるため
愛人(スティック(=つまり棒)w)役として
雇われた四ツ森くん。
それでも百鬼作品にかかわれるのなら、と
喜ぶ彼のおバカ加減・百鬼オタク加減が愛しいです。

ある苦悩を内に抱え、ここ5年
まともな作品を発表できずにいる百鬼監督。

それに対して、
とめどない百鬼(作品)への愛を武器に(?)
まっすぐに思いをぶつけてくる四ツ森くん。

そんな彼に引っ張られるようにして
徐々に百鬼が前向きになり
苦悩に決着をつけて
一歩前に踏み出していく様子が
とっても良きなのです・・・・・・♡

ちょいちょい笑えて、じんわり泣けて、
映画がテーマになっているだけに
本作も、まるで上質な短編映画でも見ているかのようでした。

あーー・・・いや、
百鬼はすぐに乗っかってくるし
口は悪いままでかわいくないし
美しくないwヒゲのオッサン受けなわけで
上質とは違うかもしれないけど(笑
あくまでお話の内容としては
とても素敵だった、ってことです!!!

映画がお好きな方、オヤジ受けがお好きな方、
お仕事BLが好きな方にもいいと思います。
ラブラブ甘々という作品ではありませんが
色々な苦悩を抱えつつ生きてゆく大人たちの
爽やかな読後感を得られるお話が読みたい方に
お勧めです!

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天才は総じてどうしようもない 〜百鬼カントクと凡人たち〜【電子書籍】[ カサイウカ ]


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