BL小説「もう恋なんてする気はなかった」感想 [月村奎 (ツキムラ ケイ)]
2022-10-28更新
月村奎さん作のBL小説「もう恋なんてする気はなかった」の感想です。
2022.10.11発売の新刊
(出版社:新書館 ディアプラス文庫)
(購入:一般書店)
「ずっとここできみと」(★感想はコチラ★)の
スピンオフですが
こちらは未読でも問題なく読めると思います。
「ずっとここできみと」の主役:征矢と理玖
の高校生の時の同級生で
中学生の時にラノベで小説家デビューした
作家の夏川晴樹(27)が主人公です。
そりの合わない継父から離れ
自活するための道として
「ラノベ作家」を選んだ晴樹。
高校時代の晴樹は
そんな自身の苦境を周囲に微塵も感じさせず
征矢と理玖の前でも
チャラいくらいにひたすら明るくふるまう
陽気なキャラでしたが
それは自身を守るための演出。
大学進学を機に上京し
一人暮らしを始めた晴樹は
作家デビュー当時から面倒を見てくれていた
担当編集 小山田稔と恋人になり
これまでの親からの愛情不足を
取り戻すかのような
相手に依存しまくりの恋愛をしていた中
恋人の裏切りを偶然知り愕然とする・・・
と、そんな痛い過去から
小山田との恋愛を黒歴史として封印し
”もう恋なんてする気はなかった”晴樹ですが
晴樹の人気作がドラマ化されることになり
その主役に抜擢された
若手人気俳優の三島鼓太郎(27)と
ドラマ化の際の対談がきっかけで仲良くなり
そこから晴樹の新しい恋が始まります(´艸`*)
鼓太郎、俳優さんなので
超イケメンなのはもちろんなんですが
見た目を裏切る天然おバカキャラで
ワンコですっごくかわいい。
鼓太郎からグイグイ距離を詰められて
戸惑いつつも、二人でいる心地よさに
どんどん仲良くなっていき、やがて・・・
という展開。
キュンもたっぷりあって
鼓太郎の抜け具合が愛しくて笑いどころも多く
すんごく楽しかった
芸能人ものに萌えはなく
スピン元の方が幼なじみもので
設定的には好きなはずなのですが
お話の面白さとしては
この「もう恋なんてする気はなかった」の方が
断然面白くて好みでした。
(「ずっとここできみと」も
十分面白くて好きですけども!)
鼓太郎がキラキライケメンなのに
芸能人らしからぬ
飾らなさが良かったのかも。
しかも、ちゃんと待てるワンコ!!
晴樹は、これまた私好みの
自己評価低い子でしたし(笑
グジグジする自信のない受けと
明るいハイスペック攻め
安定の月村作品でした。
作中、征矢と理玖もちょこっと出てきます。
生まれた時からずーーーっと一緒にいるのに
いまだにとても仲が良くて
つまらない(犬も食わない)理由で
ケンカしているところもカワ(・∀・)イイ!!
そんな二人の様子が
恋に臆病になっている晴樹の背中を
そっと押すことになったとこが
とてもお気に入りのシーンです。
あ、そういえば、元恋人が
実はいい人だったのもとても良かったです。
晴樹、あの頃もちゃんと愛されてたんだよね…(ホロリ
晴樹の親はトンデモだったけど
もういい大人になったのだし
素敵な恋人も見つかったので
これからは幸せに
充実した人生を共に過ごしていってほしいな。
特典ペーパーは
「もう見栄なんて張る気はなかった」
晴樹の小さな見栄が原因で
ケンカになった二人の
仲直りするまでの可愛いお話。
チョコレートを食べながらのキス、甘そうね。
あ~美味しいチョコ食べたい…ってなりました(笑
ゴチソウサマでした(*´ω`*)
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タグ:月村奎
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