BL「ハイブリッド・スターダスト」感想

2022-11-09更新

ウノハナさん作のBLコミック
「ハイブリッド・スターダスト」の感想です。

2013.7月発売
（出版社：日本文芸社 花恋コミックス）
（購入：コミックシーモア）

９年も前の作品ですが十分楽しく読みました。
「声はして涙は見えぬ濡れ烏」
のスピン元の作品です。

事業に失敗し、借金まみれになって
寒空の下「星になろう(死のう)」と
パンツいっちょで公園に寝ていた八京(38)を

超有名財閥の御曹司 聖人が拾い
がけっぷちのおじさんが救われるという

シンデレラストーリーというか、
ウノハナさんのあとがきによれば
マイフェアレディーのおっさんバージョン。

こんなうまい話があるかい！て感じだし(笑
聖人はビッチ受けだし、で
私的には萌え設定ではなかったのですが
とても楽しかったです。

人がいいばかりに、何度も騙されて
無一文どころか借金まみれになった八京。

そんな八京を面白半分に(？)拾った聖人は
子どもの頃に両親を事故で亡くし、以降
広大な屋敷でたくさんのメイドさんたちに
世話をされつつのひとり暮らし。
経済的には何不自由ないものの
将来は財閥を継がねばならないという重圧や
自分を守ってくれる身内には恵まれず
その寂しさ・辛さを
夜遊びで発散しているところがあり

口は達者で生意気だけど
心から笑うこともなく
危なっかしいところのある聖人のことが
ほおっておけなっていく八京の心境は
理解に難くなく
凸凹格差CPの出来上がっていく様子が
お見事でした。

苦境にあった八京を聖人が救ったようで
聖人も八京の存在に救われていく
相互の救済物語です。

あちこちにクスッと笑えるところもあり
えちもたくさん！ですが
（修正はnot白抜き。一応形も見えます）
ラストの聖人の笑顔に
ほっこりと心が温かくなりました。

聖人の腹違いの兄 烏生田凛と
その秘書 相沢が主CPのスピンオフ
「声はして涙は見えぬ濡れ烏」と
合わせて読むとさらに面白くなると思います。
次の記事でそちらの感想もあげる予定です。

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タグ：ウノハナ