BL小説「初恋アミューズメント」感想 [月村奎 (ツキムラ ケイ)]
2021-11-11更新
月村奎さん作のBL小説「初恋アミューズメント」の感想です。
2018年発売
(出版社:大洋図書 SHY NOVELS)
(購入:コミックシーモア)
「初恋大パニック」のスピンオフです。
人気漫画家 鈴木一太郎
x
売れない小説家 木村正信(PN音ノ瀬来冬)
「初恋大パニック」でいい存在感を出していた
ラブフリーダムな人気漫画家 鈴木と、
小説一本では食べていけないため
サラリーマンとの兼業で小説を書いている正信。
この二人がメインCPですが
初恋大パニックの壮介x旭CPも
ちょいちょい出てきて、とても楽しかったです。
が、たぶん、~大パニックを読んでいなくても
楽しめるのではないかな、と思います。
★初恋大パニックの感想はコチラ★
「初恋アミューズメント」では
受けの正信がコンプレックスの塊な子です。
自分の凡庸(と思い込んでいる)な感性を嫌い、
とがった作風なため、いまいち一般受けせず
部数がのびず。
でもプライドだけはやたらと高くて
売れっ子の壮介や鈴木に対してのひがみ、
ねじくれたものの見方が、まあヒドイ(笑
サラリーマンとの二足のわらじの中、
こつこつと創作活動に向き合っている
とてもまじめな性格なだけに、
その周囲への痛々しいまでの思い込みが
かわいそうなくらい。
そんな凝り固まった思考にとらわれている正信が
チャラいといってもいいほどに柔軟な
考え方や行動をする鈴木に”モミモミ”されて
いい具合にほぐれていく様子が
とても面白かった!
鈴木と交流するにつれて
創作への新しいヒントを得、
徐々にいい方向へいくさまも気持ちよく、
読み始めた時は
「な~んこのいじけて可愛くない子・・・」
とちょっと思うところもあったけどw
どんどんとそのいじらし可愛い様子に
ハマってしまいました。
えろはね~なかなか独創的でした(笑)
ネタが思い浮かぶと、どこにでも描いてしまう
鈴木の性癖(?)も生かしてて
面白えろかったです。
初恋大パニックと同じく、こちらにも
イラストを描かれている秋平しろさんによる
2Pマンガが載っています!ひゃっほー!
イラストももちろん良くって♡
特にまーくん(正信)がすごくかわいい~!
あと、壮介x旭の
えろメインのお話も載ってます。わ~い!
初恋大パニック、初恋アミューズメント、
どちらも出版業界のお話なので
編集さんの言動とか、作家さんの様子とか
月村先生の実体験も反映されてるのかなぁ?
なんて想像して、そんなところも面白かったです。
月村先生って、あとがきでよく書かれてるけど
すごく自己評価が低いというか
「こんな私が・・・」みたいな自虐がすごくて
そんな謙虚なところも好ましくて
可愛らしい方だなあ~っていつも思うのですが
BL小説家さんの中では
結構な人気作家さんですよね?!
もっと自信持ってもいいのに・・・(笑
ということで
これからも月村作品、追っていきます。
とりあえず、積んでる本を減らさなくては。
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タグ:月村奎
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