BL「どうしようもない僕の運命の恋」感想

2022-07-04更新

未散ソノオさん作のBLコミック
「どうしようもない僕の運命の恋」の感想です。

2022.4.25発売
（出版社：徳間書店　Charaコミックス）
（購入：コミックシーモア）

「おまえでダメならもうダメだ」のスピンオフ
というか、”おまだめ”の前日譚になります。

★おまだめの感想はコチラ★

おまだめの主CPの一人 八雲の先輩で
八雲の経営するバーで働いている
前田 幾と
世界的にも有名な絵本作家 畔柳 三斗

この二人の出会いからCPになるまでのお話です。

おまだめで見た時から
めちゃくちゃ気になっていて
スピンオフ出してほしい…と願っていたので
二人のお話が読めてほんとうれしかった。

んですけど
これまた感想書くのが難しすぎて
ここまで寝かせてました・・・
先週末、ふと目について
ちょっとひさしぶりに再読したら
やっぱり良すぎて良すぎてズビズビ泣いて
なんでもいいから感想書こ・・・
と思ったのでした。

伝統芸能を継承する家に生まれたものの
才能に恵まれず
中学生の時に家出し
家族も名前も捨てて
ヒモ生活で食いつないできた幾と

幼少期の生死をさまようような
恐怖体験によるトラウマで
外出もままならず
ひたすら家にこもって絵を描いているミト。

ともに心に大きな傷を持つ者同士が
運命的に出会い
お互いの存在が
なくてはならない関係になっていく様子が
とにかく尊く、美しい。

”おまだめ”に比べると
こちらはもう少しシリアスかな。
クスッとできるところももちろんあるし
暗い雰囲気ではではないのですが
なにしろ二人の過去の出来事が
けっこうつらいものがあるので
そういう意味で、少し重いかもしれません。

でも
二人がお互いの存在に
救われていく様子が気持ちいいし
ふたりが幸せになることで
周囲の人たちも幸せになっていく様子が
とっても良かったです・・・・♡

”おまだめ”を読んだ時には
まさかあの幾先輩が
こんな大変な人生を送ってきていたとは
想像もできませんでしたし、
どうして幾先輩みたいな人に(←失礼w
ミトのような恋人(嫁)がいるのか
不思議でならなかったんですけど

こんなにもドラマティックな出会いの末に
パートナーになったんですねぇ…

まさに運命の出会いであり、運命の恋！

いいシーンはたーーーくさんあるのですが
私は特に
幾とミトの出会いのとこがものすごく好き！
まるで背中に翼をもっているような幾が
めちゃくちゃ美しくて

あと
「おまえでダメならもうダメだ」的な
セリフが出てくるとこと

幾に礼を言う八斗(やと ミトの双子の弟)に
泣きながら幾が八斗に言ったセリフ

ここの２か所は
もう涙が止まらんです…(ノД`)・゜・。

読んでいるこちらまで
魂が救われたような
清浄な気持ちを味わえました・・・

この作品は”おまだめ”とふたつで一つの作品。
どちらか一方しか読んでいない方には
ぜひとも両方読んでいただきたいです。

どちらの作品も、
読めば魂の浄化体験ができます(*´ω`*)

私の本棚、所持している冊数の多い順に
山本小鉄子先生
山田ユギ先生
よしながふみ先生
月村奎先生
で、次が
未散ソノオ先生になっています。

ただ、よしなが先生と月村奎先生は
積読本の数がけっこう多いので
既読の数から言ったら
未散ソノオ先生が第３位かな。

これからも
ずっと追っていきたい作家さんですが
たびたび体調を崩されているので
なんとか無理しない範囲で
作家活動を続けていただけたらなと思います。

そういえば、おまだめの感想記事で
幾ｘミトなのか、ミトｘ幾なのか？？
ってなことを書いてましたが
この本でちゃんと正解を得られましたことを
ここにご報告しておきます(笑

ちなみに
修正はほとんどない、というか
もともとほぼ描きこんでない感じかな？
角度や吹き出しなどで
工夫して描かれているので
ストレスフリーで読めました(ﾆｯｺﾘ


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タグ：未散ソノオ