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BL小説「賢者とマドレーヌ」感想 [榎田尤利/榎田ユウリ(エダ ユウリ)]

2024-02-08更新
榎田尤利さん作のBL小説
「賢者とマドレーヌ」のさらっと感想です。
kenjatomadore-nu.jpg
2022.6月発売
(リブレ)
(購入:コミックシーモア)
誰もが羨む美貌と高い地位を手にしながら無感動に生きるアーレの『風読み』は、忌み者として蔑まれる『アラズ』を物珍しさから助ける。瀕死にもかかわらず、燃える瞳で抗うアラズだが、風読みとの生活に少しずつ馴染み、好物のマドレーヌを頬張るように…。
榎田尤利が描く、珠玉の異種間ラブストーリー!
作品内容より抜粋
榎田尤利先生初(たぶん)の完全ファンタジーBL。

さすが榎田先生、
世界観の作り込みのレベルがすごいです。
完璧と言いますか。
頭の中で相当温めていた設定なのだろうなぁ…
などと素人の推測ですが思わされました。

すごいのは設定だけではなく
当然内容も面白かったです!

榎田先生の作品は読み始めた瞬間から
その物語の世界に引き込む力を持っていますが
今回に関して言えば
ファンタジー設定ゆえに独特の固有名詞などに
慣れるまでにいつもよりは時間がかかりました。

ただ慣れてしまえば、です。
ただただひたすらに面白い。

アーレの風読みxアラズのマドレーヌ

108歳と18歳、なんと90歳差のCPです。

108歳とはいえ、風読みは長寿種族なので
外見は見目麗しいのでご心配はいりません(笑

そうそう、文善やよひ先生のイラストが
また美麗で眼福ものでした、はい。

象のように大きな体の象猫や
空飛ぶ翼竜も出てくる
一部榎田先生の趣味(猫好き)も反映された
ファンタジー世界。
とはいえ、いわゆる魔法は存在していません。
そこが物語世界のカギにもなっているかな、と。

とあるトラブルから重傷を負ったアラズを
風読みが助け、甲斐甲斐しく世話をするうちに
徐々に風読みに慣れて懐いていく様子は
人間不信の野良猫が懐いていくようで、
何を考えているかはわからないものの
(明確な言葉をしゃべらないため)
なんともホッコリ可愛いし
でも実はその正体は…!という衝撃も大きく
まあかっこいいのなんの。
とても楽しかったです(*´ω`*)

物語後半、風読みたちが住む世界に
暗い影が落ちてきますが
それに対応するために、さあこれから!
というところで物語は終わっていますので
続きを読むのが楽しみです。
というか続きの「賢者と寵愛の翼」を
読み始めてはいるのですが
なかなか一気には読む時間が取れず
ちんたらしてます。早くラストまで読みたい。

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以下
物語世界の重要な設定に触れています。
未読の方はご注意ください。

チョットネタバレテルヨ


タグ:榎田尤利
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