BL小説「片思いアライアンス」感想 [月村奎 (ツキムラ ケイ)]
2021-12-17更新
月村奎さん作のBL小説「片思いアライアンス」の感想です。
2014年発売
(出版社:大洋図書 SHY NOVELS)
美形な外見と釣り合った中身がないことが
コンプレックスな広瀬悠馬(大学1年生)
と
悠馬のバイト先のカフェの店長 久保寺護(30)
一回りも年の離れている二人が、
お互い惹かれあっているのに
想いがすれ違いまくる月村奎先生お得意の
じれじれモダモダがたまらんお話でした!
隅々まで整った非の打ちどころのない体型に
とびぬけて高いレベルの美貌、
さらに家柄がいいこともあり、
さながら「王子」と言っても差し支えない
外見をしている悠馬ですが、
自身はその外見に見合う中身がないことを苦にしている、自己評価低めの子です(←私好みの子キタ!w)
女の子に告白されて付き合っても
いつも振られてしまうため、
「付き合うとすぐに終わる」と思い込んでいて
バイト先の店長を好きになるものの
その思いを伝える気はなく、
むしろ片思いを楽しんでいる状態。
ですが、店長の方も出会った当初から
悠馬に好意を持っていたため、
月村作品にしては、かなり早い段階で
店長が悠馬に告白してきます。
お、今回はずいぶん早くCP成立するのね、
と思っていたら
悠馬さん、↑のようなトラウマ的経験から
両想い=別れへのカウントダウンの始まり、
という恐怖で、せっかくの店長からの告白を
かなりヒドイ反応で拒否るんですよーーーっ!
えええええ~~~~~~~~Σ(・ω・ノ)ノ
それでも、後日、お酒の勢いを借りて、
悠馬からも店長に好きを伝えるんですけど
これがまた言葉足らずなせいで
店長には全然伝わらず!
そこから、これでもか~これでもか~と
まあ見事にどんどんこじれるこじれる(笑
悠馬は、店長が自分に
好意を持っていることを知っているけれど、
店長は、悠馬の気持ちを知らないわけで、
本当は両想いなのに店長はずっと生殺し状態。
もうそれがかわいそうでかわいそうで・・・
悠馬さんよ、はやく覚悟を決めんかい!!
って、ずいぶんジリジリと
楽しませていただきました(^m^
いや、悠馬の気持ちはわかるし、
性格もとてもいい子なので
全然憎めないんですけどね。
でも、店長のやるせない気持ちを考えると
不憫すぎてもう泣きそうでした。
誤解がとけ、ようやく想いが伝わったあとの
店長の野獣ぶりがすごかったです。
店長さん、見た目も普段のふるまいも
穏やかで優しく、清潔感溢れる感じの
さわやか紳士なイケメンだったためか、
えろの時のとギャップが・・・!
特別濃厚なわけでもなく、
ごく普通のぷれいをしているだけなのですが
初心い悠馬がやたら恥ずかしがるせいもあって
いやなんだか、すんごくえろえろしくて
読んでるこちらもモジモジしちゃうくらいの
せくしー爆発店長でした。
さすが恋愛経験豊富な大人のテク。
はあ、すごかった(笑
地元では否応なく”しっかり者のお兄ちゃん”を
演じざるを得ない環境だった悠馬ですが、
これからは大人な店長にいいこいいこされて
めちゃくちゃ可愛がってもらえるね~♡
よかったよかった。
というハッピーなラストでした。
王子級イケメン受けが
年の離れた大人にかわいがられちゃう
という設定が似ている
月村作品の「Cherry」がお好きな方なら
本作もお好きなんじゃないかと。
受けの性格は、悠馬くんの方が
ず~~っとかわいらしいですけどね(笑
★Cherryの感想はコチラ★
そして本作読了後、
同じく超絶美形受が出てくる月村作品の
「きみに言えない秘密がある」も
再読しちゃいました。
そういえば、この受けも
カフェでバイトしてるなぁ。
こちらも面白いので
そのうち感想書けたらな、と思っています。
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