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小説「猫とメガネ 蔦屋敷の不可解な遺言」感想 [榎田尤利/榎田ユウリ(エダ ユウリ)]

2022-11-14更新
榎田ユウリさん作の小説
「猫とメガネ 蔦屋敷の不可解な遺言」の感想です。
NekotoMegane.jpg
2022.10.5発売
(出版社:文藝春秋 文春文庫)
(購入:コミックシーモア)

榎田ユウリさん、初買いです。
ついに手を出してしまったぁぁ!
案の定、面白かったぁぁ!!(笑

冊数多いだけに、これまで手を出さずに
我慢してきた榎田ユウリ作品に
何故ここで手を出したかと言えば
榎田先生がツイッターで
発売から1ヶ月以上経ったから、と明かされた
「本作に『キヨとトモ』が出ている」という
私にとっては爆弾投下のようなネタバレ!

即刻買うことを決意した次第でございます。

とはいえ、たいして出てないのだろうと
そんなに期待はせずに読んだのですが
思ったよりけっこうガッツリ出てるッ!!
[ぴかぴか(新しい)]小躍り大歓喜[ぴかぴか(新しい)]でございました。

あ、キヨとトモ、とは
榎田尤利さん作の交渉人シリーズに出てくる
凸凹体格差CP 紀宵と智紀のことです。
二人が主役の交渉人シリーズ番外編については
感想も書いていますのでよろしければ
コチラ★からどうぞ~。

さて本作の主役は
妻から突然離婚を言い渡された
    幾ツ谷 理(いくつや さとる)(39)

家から閉め出された上
うっかり子猫も拾ってしまい
やがてシェアハウス「蔦屋敷」に流れ着き…

離島出身の純朴青年(美大生) 洋(ひろ)
毒舌イケメン眼鏡准教授 神鳴(かんなり)
ひきこもり作家の紙糸子(ししこ)
そして、キヨとトモ

シェアハウス『蔦屋敷』に住む
ちょっと風変わりな住人たちと
拾った子猫”むぎちゃ”とともに
にぎやかに暮らしながら
妻との復縁を目指す幾ツ谷だが
ある日、神鳴の不審な行動を目撃してしまう…

ちょっとしたミステリーぽさもありつつ
笑えたり、切なくてほろりとしたり
ひとつ屋根の下の悲喜交々なストーリーです。

幾ツ谷さんがね、すっごい理屈屋でね
もうほんっとイライラするの(~_~メ)
物語冒頭の妻の杏樹さんとのやり取り、
もうひどすぎてひどすぎて同情の余地なし
離婚されて当然よ。
てかこの人が主人公て…[あせあせ(飛び散る汗)]
ずっとこの調子じゃこの先読めない気がする
とすら思いましたけど、色々あって
彼なりに大変な思いをしてたりもするので
まあなんとか最後まで読めました(笑

登場人物みんな一癖二癖あって
彼らとのやり取りも面白いし
幾ツ谷のポンポコ皮算用の描写も面白くて
思わず吹き出して笑ってしまうこともしばしば。

そして子猫のむぎちゃが癒し~~~[黒ハート]

メガネの准教授 神鳴さんも弁が立つというか
幾ツ谷に負けず劣らずの理屈屋で
う~ん、このふたりでCP成立は
同族嫌悪も激しそうだし
難しすぎないかな?って思ったんだけど

・・・あ、これBLじゃなかった!

と少しして気づきました(≧▽≦*)ゝテヘッ
メガネxメガネのケンカップルかぁ…なんて
もう自然と頭がCPにしようとしてたよね…
あたしの脳みそもだいぶ熟成が進んでおります
(;^ω^)ニャハハハハ

キヨとトモは同室に住んでいる模様。
そしてキヨがやっていた仕事を
いまはトモも一緒にやっているみたい。
トモが24~5歳になっていて
相変わらず見た目はかわいくて「チワワ」と
幾ツ谷に心の中で言われていたけどw
すっかり落ち着いた大人になってました。
そしてキヨも相変わらず
トモの番犬をやってます(笑
もちろんBL的からみは何もないのですが
ふたりが付き合っていることは公言していて
とても仲良さげでほっこりしました♡

お話の内容はネタバレたくないので
特に触れませんけど
読み終わってから、即
また頭から読み返したくなる面白さ。

お話としては
これ1冊でスッキリ終わっているのですが
続編も決定したようなので
続きが読めるの、とても楽しみです[るんるん]

中村明日美子さんのイラストも
とても楽しみにしていたのですが
表紙絵のみで挿し絵はなし(´;ω;`)
シーモアの作品説明には
イラストについては注意書きがなかったので
収録されているのかと思ったのですけど……
それとも紙でも挿し絵はないのかなぁ??
そこだけは残念でした。

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猫とメガネ 蔦屋敷の不可解な遺言【電子書籍】[ 榎田ユウリ ]


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