SSブログ

「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」感想 [女性マンガ・少女マンガ]

「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」の感想です。
kyuusoha.jpgsojouno.jpg
水城せとなさん、初読み作家さんです。
今年の6月に実写映画が上映予定の本作。
2冊とも1年以上前に購入だけはしてあり、映画が公開されるまでには読もうと思いつつずっと積読のままでした。
少し前にテレビで予告映像を目にして、いよいよ読まねば!となり、昨夜ようやく読みました。

ということで、一読しかしていないのに感想です…

普段のBLファンタジーな世界に慣れきってしまっている私には少々重い作品でした。

同じ大学だったノンケ先輩 大伴恭一と、その先輩に一目惚れでベタ惚れのゲイの後輩 今ヶ瀬渉。
学生時代はその想いを伝えられなかった今ヶ瀬が、仕事でつかんだ先輩の不倫をネタに体の関係を迫るところから始まるお話。

ノンケ先輩の恭一がまあとにかく落ちないのですわ、こっち(BL)の世界に(笑

BLファンタジー世界の展開に慣れきってしまっている私には、もう今ヶ瀬の状況が辛くて辛くて。
恭一は女性の誘いにはホイホイのっかる流され侍のくせに、男の今ヶ瀬にはとにかく頑な。

でもそこにものすごくリアルを感じました。
そうだよね、普通はノンケ男性がそんな簡単に男x男の世界に足を踏み入れられるもんじゃないよね・・・

また恭一が、なんでそんなにモテるの??と疑問に思うくらい、あまり魅力を感じられないキャラなんですよね。
来るもの拒まず的な、主体性がなくて、押しに弱くてすぐに流され、自分のせいじゃない、と責任転嫁を平気でするような男で、もう見ててホントにイライラする…!!!
どうしてこんな男にそんなに惚れちゃったかなぁ、今ヶ瀬クン…

と思っていたんですが、二人の別れのシーンで、今ヶ瀬が恭一の好きなところ(良いところ)をたくさんたくさん言うシーンがあって、ほんとに恭一のことが好きなんだなぁ。ってものすごく愛を感じました。切ない…
男とはいえ、こんなに好きでいてくれる今ヶ瀬に落ちないなんてっ、バカだぜ恭一はぁぁぁ(BL脳

見ててイライラする恭一ですけど、実はとても共感できる部分も多くて、これって自分も同じだなぁ、と思うところが多々。だから余計にイライラするのかもしれない[あせあせ(飛び散る汗)]

最終的にはハッピーエンドな感じになっていますけど、BLファンタジーの住人にはとてもそうは思えないラスト。
今ヶ瀬クン、幸せになってほしいよ…

ということで
お話的にはね、たいへん面白かったです。
それはもう文句なく。
ただ、読み返す元気が出ない。
普段BLファンタジーでぬくぬくと甘々な世界に浸っている(浸りたい)私には辛すぎます(泣

私はね、誰がどう思おうが”流されやすくてチョロい受”が大好きなんだッ!(力説
だからいつものBLの世界に戻ります…

映画化にあたって、新装版はどうやら性描写シーンが修正(カット?)されてるらしいです。
そのシーンを見たければ、以前に発行された紙書籍じゃないとダメみたい。
うーん、そこは見てみたいかもなぁ。
いや、行為そのものが見たいわけではなくて(言い訳じみてるが)、その最中に交わされる会話が読みたいんです。

BL読んでていつも思うんですけども、おせっせ中にみんなしゃべりすぎじゃない?実際、最中にあんなしゃべります?まあ漫画的には無言だと間が持たないのかもしれないけど…

いや、最中の会話を否定してるわけではないんです。むしろ大好物なんです。せっせと励みながら愛をささやくシーンはジーンとすることも多くて大好きです。これからもどんどんしゃべってくれたまえ(笑

あ、おせっせといえばこのCP、リバなんですよね。
そのシーン観て「わあっ!リバだあ!!」って思わず
[ぴかぴか(新しい)]ワッショイヽ(^o^)丿ワッショイ[ぴかぴか(新しい)](一人祭り)
したことをここにご報告して、感想記事を終わりたいと思います。


一読しただけ、しかも手元に作品を置くことなく(何の参照もなしに)一気に書いた感想なので、多少間違った認識をしたままの部分もあるかもしれません。あくまでド素人が一読しての率直な感想を述べただけですので、その点どうかご了承くださいませ。

ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ

nice!(0)  コメント(6) 
共通テーマ:コミック

BL「NEVER GOOD ENOUGH」感想 [CTK (シーティーケー)]

BLコミックス「NEVER GOOD ENOUGH 」の感想です。
Never good enough.jpg
2020.2.20発売。CTKさんの最新刊。
pixivで無料連載されていたものが1冊にまとまったので購入しました。

完璧な兄ニックに執着する弟 テオ (表紙絵上)
 x ニックの元彼でテオが通う大学の教授 ルイ(同下)

バカンスで訪れたリゾートで、結婚を理由にニックに振られたルイ。
バカンス明け、ルイの講義を受けていたテオにニックの結婚について聞かれ、思わず「俺から振った」と腹いせにウソをついたら、テオに執着されてしまうお話。

テオは全てにおいて完璧な兄にコンプレックスを持ち、病的と言えるほどの執着を子どもの頃からしているし、一方ルイは7年間も付き合っていたニックにあっさり振られてしまったことが受け入れがたく、テオと接するたびにニックのことを思い出してしまう。

ニックという大きな”傷”を内に抱える2人が、交流していくごとに、やがてお互い自身のことが気になっていき…

というところで次巻に続きます。
うああああ、この先がめっちゃ気になるぅ!

最初はルイのことを「つまらない人間」とバカにしていたテオが、ルイに振り回されていくうちに徐々に惹かれていく過程が可愛くて…いや、一般的な可愛さはテオにはなくてw基本仏頂面かめっちゃ目つきの悪い可愛くないヤツなのですが、それがだんだんほんのりと耳や頬を染めたりするようになるのですよ…そのギャップ!ヒィ!

CTKさん、絵からしてドシリアスっぽいお話なのかと思っていたのですが、意外とそうでもなくて、ちょっとクスッとできるとこもあったり、アウトロー的なキャラも憎めないかわいらしさがあって、とても好きです。
本作以外には「On Doorstep」を読んでいますが、こちらも好きなお話です。どちらもNYが舞台。
CTKさん、海外の作家さんらしい(韓国??)。
すごく綺麗で色気のある絵だし、漫画の描き方(見せ方)もお上手でとても読みやすいです。

まだ作品数は少ないですが、今後も楽しみな作家さん。
とりあえず未読作品「ミッドナイトレイン」もそのうち読んでみたいと思います。
ここで紹介した3作品ともpixivで2〜3話まで読めるので、ご興味あるかたは読んでみてはいかがでしょうか。


ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

BL「コヨーテⅢ」感想 [座裏屋蘭丸 (ザリヤ ランマル)]

BLコミックス「コヨーテⅢ」の感想です。
CoyoteIII.jpg
2020.2.21発売の最新巻。
1~2巻と同じく、冒頭の6Pは座裏屋先生の美麗カラー絵です。美しすぎて、これだけでも見る価値があると思います。電子の立ち読みではカラー部分が観れないので、ぜひ購入してください!(笑

「コヨーテ」は、人狼(ヴァラヴォルフ)と、人狼と敵対するマフィアの跡取り息子の許されざる恋物語。

第1巻は、人狼のリリーと、マフィアの後継者でありながらそれを隠してピアニストとして働くマレーネが出会い、折り悪しく(むしろタイミング良く?w)発情期を迎えてしまったリリーがマレーネと体の関係を持つようになるところまで。
第2巻は、惹かれ始めていたマレーネの正体を知り、リリーから一方的に決別を言い渡すも、リリーのことを諦められないマレーネがヴァラヴォルフの居住区への侵入を試みる直前まで。
と、2巻までのあらすじを乱暴にまとめるとこんな感じ。

そして待ちに待った第3巻。
ヴァラヴォルフの居住区へ単身侵入したマレーネは、当然捕まり監禁されるも、リリーと無事接触し…
マレーネがなぜ身分を隠したままリリーと会っていたのか、その言い訳wを聞いて納得したリリー。仲直りできてよかったなぁ。
とはいえ、マフィア側に監禁されていたヴァラヴォルフの仲間と、マレーネの身柄を交換することになり、今度こそしばらく会えなくなるであろう2人。やっと想いが通じたのに、その切なさを思うと辛すぎる…
しかし離れる前の晩、リリーからベッドに誘い「好きだ」と言葉にしてマレーネに伝える展開にわたくし大変滾りました。マレーネの幸せ感がまるで私にも伝染してくるかのようで…あのリリーから積極的に来てくれるなんてっ…[黒ハート]

マレーネがマフィア側に引き渡され、また離れ離れになった2人。でも、きちんと想いが通じた2人なら、なんとか気持ちを繋いで、いつか幸せになれると信じたい。
この作品は、根底にずっと不穏な空気が流れていて、登場人物の誰がいつどうにかなってもおかしくない雰囲気がプンプン。とても安心できないんです。
ロミジュリものだけど、悲恋で終わらないことを祈りつつ…静かに第4巻を待ちます。

アニメイト限定の特装版を購入したため、本作にはミニドラマCD(sweet days11 - マレーネの独白 - 15:48 )がついていたのですが、そちらの感想は本編のドラマCDの感想と一緒に書こうと思います。
(sweet daysシリーズなので、むちゃ甘だったとだけご報告しておきますw)

ロミジュリといえば、3/10に新刊発売される山本小鉄子センセの「ほんと野獣」も警官xヤクザのロミジュリ愛!がうたい文句なのだけど、コヨーテとの雰囲気がまあ見事なまでに真逆(笑
どっちも大好きです[揺れるハート]

ランキングに参加しています。
↓ぽちっとしていただけると嬉しいです^^
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL漫画感想へ

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック